『告白 コンフェッション』より
 - (C)2024 福本伸行・かわぐちかいじ/講談社/『告白 コンフェッション』製作委員会

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 生田斗真とヤン・イクチュンがダブル主演を務める映画『告白 コンフェッション』(公開中)より、鬼気迫る激闘を前に入念な打ち合わせをする生田、ヤン、山下敦弘監督の様子を捉えた貴重なメイキング写真3点が公開された。

 本作は「カイジ」などの福本伸行と、「沈黙の艦隊」などのかわぐちかいじによるサスペンスコミックの実写映画化。親友の浅井啓介(生田)との雪山登山中に遭難したリュウ・ジヨン(ヤン)は死を覚悟し、同級生・西田さゆり(奈緒)を殺害したと啓介に告白するが事態は急展開。一命をとりとめ、山小屋で救助隊を待つことになった2人の間に不穏な空気が流れ始める。『リンダ リンダ リンダ』などの山下監督がメガホンを取った。

 今年に入り、『カラオケ行こ!』『水深ゼロメートルから』、そして本作とすでに3本の作品が公開、さらに7月19日には久野遥子監督と共同監督を務める、いましろたかし原作のアニメーション映画『化け猫あんずちゃん』の公開も控える山下監督。『告白 コンフェッション』は第26回上海国際映画祭パノラマ・ミッドナイト部門で上映、『化け猫あんずちゃん』は5月に行われた第77回カンヌ国際映画祭の監督週間や、アヌシー国際アニメーション映画祭2024で公式上映が行われるなど、国外でも注目度を上げている。

 本作は、そんな山下監督作品の中でも、これまでとはひと味違うジャンルの作品となっており、観客からも「山下敦弘監督の新たな引き出しを魅せられた」「山下敦弘監督作としては珍しいジャンル」「山下監督の新たな一面を楽しめる良作」といった声が。対して、山下監督は「もともとこういう映画が好きでした。その頃に観ていた映画を思い出しながら撮影したので、野心あふれる新人監督が撮ったような、初々しい作品になったのではないか」と語っている。

 公開されたメイキング写真では、事態を急変させるジヨンの“告白”が展開されるストーブの前で台本を読み込む山下監督の姿や、主演の生田やヤンがそれぞれの武器を手に繰り広げる激闘に向け入念に打ち合わせる様子など、山下監督にとっても挑戦であった本作撮影中の姿を見ることができる。(高橋理久)