Googleが2024年6月5日、ソフトウェア仮想化を手がけるCameyoを買収したことを発表しました。

ChromeOS + Cameyo: Reimagining Legacy Apps for the Modern Enterprise | Google Cloud Blog

https://cloud.google.com/blog/products/chrome-enterprise/chromeos-cameyo-reimagining-legacy-apps-for-the-modern-enterprise



Google acquires Cameyo to integrate Windows app virtualization into ChromeOS - The Verge

https://www.theverge.com/2024/6/5/24171900/google-cameyo-acquisition-chromeos-windows-app-virtualization

Google acquires Cameyo

https://betanews.com/2024/06/05/google-cameyo/

2018年に創業されたCameyoは、Windowsアプリを仮想化し、そのアプリをWindows以外のデバイスやウェブブラウザ内で実行する仮想アプリ配信(VAD)プラットフォームの開発を進めてきました。

さらにCameyoは、2023年にGoogleと提携し、ChromeOSでのVADサービスの展開を発表。これによってChromebookなどを導入した企業でも、VDIやDaaSなどの仮想デスクトップ環境を構築することなく、ウェブ経由でのWindowsアプリの実行が可能となっています。



GoogleはCameyoの買収によって、Cameyoが持つソフトウェア仮想化技術の専門知識とテクノロジーを取り込むことになります。Cameyoの共同創業者兼CMOのロブ・ヘンショウ氏は海外メディアのThe Vergeに対し、「今回の買収により、これらの仮想化されたアプリのChromeOSへの統合がさらに深まります。その結果、エンドユーザーのエクスペリエンスが向上するだけでなく、企業のIT管理者がこれらのアプリを展開してユーザーにプッシュすることがさらに簡単になります」と述べています。

Googleによると、Cameyoの買収によって企業側には、アプリケーションの展開の簡素化やセキュリティのさらなる強化を図れるほか、互換性の問題やパフォーマンス低下などの問題が発生しないことによる生産性の向上、アプリケーション管理などにかかるITコストの削減などのメリットが存在するそう。

Googleは「ChromeOSのパワーとCameyoの革新的なVADテクノロジーを組み合わせることで、企業は既存のソフトウェアへの投資を維持しながら、ITインフラを最新のものにアップデートできます」と語りました。



なお、記事作成時点でGoogleはCameyoの買収総額や条件などについて公表していません。