ASUSが携帯型ゲーミングPC「ROG Ally」の次世代モデルとなる「ROG Ally X」を2024年6月2日に発表しました。従来モデルのROG Allyと比較して、ほぼ同等のサイズを維持しながら、ストレージやメモリ、バッテリーの大容量化が図られているとのことです。

ROG Ally X (2024) | Gaming Handhelds|ROG Global

https://rog.asus.com/gaming-handhelds/rog-ally/rog-ally-x-2024/







The Asus ROG Ally X is official - and I took a peek inside - The Verge

https://www.theverge.com/2024/6/2/24169709/asus-rog-ally-x-price-release-date-inside-gaming-handheld

The ASUS ROG Ally X improves on the original in all the right ways

https://www.engadget.com/the-asus-rog-ally-x-improves-on-the-original-in-all-the-right-ways-090008278.html

2023年6月に発売された「ROG Ally」は、高性能かつ省電力な携帯型ゲーミングデバイス向けのプロセッサであるAMD Ryzen Z1シリーズを搭載し、SteamやXbox Game Passなど複数のプラットフォームのゲームを遊ぶことが可能です。

Windows 11&AMD Ryzen Z1搭載でいつでもどこでもPCゲームが遊べるASUSの携帯型ゲーミングPC「ROG Ally」フォトレビュー - GIGAZINE



今回発表されたROG Ally Xのディスプレイなどの基本性能はROG Allyとほぼ変わらず、本体サイズは幅28.0mm×奥行き11.4mm×高さ36.9mm。重量はROG Allyの608gから678gと増加しています。

プロセッサにはROG Allyの上位モデルから引き続きAMD Ryzen Z1 Extreamが搭載されます。しかし、ROG Ally Xのメインメモリの速度はROG Allyの6400MHzから7500MHzにアップしているほか、メモリ容量も16GBから24GBに増加しています。

また、ストレージは旧モデルの512GBから1TBに増加し、ユーザーがSSDを交換することが可能です。加えて、バッテリー容量はROG Allyの40Whから80Whに倍増しており、より長時間ゲームをプレイすることが可能になります。



一方で、海外メディアのThe Vergeは、ROG Allyには搭載されていた、ASUSの外付けGPUモジュール「ROG XG Mobile」と接続する端子である「ROG XG Mobile インターフェイス」が排除され、USB Type-Cポートが1つ追加されたことを報告しています。



海外メディアのEngadgetは「2つ目のUSB Type-Cポートが追加されたことで、システムの汎用(はんよう)性が高まり、PCの故障などのピンチの際に疑似デスクトップPCとしてROG Ally Xで代用することができるための設備が搭載されました」と評価しています。

ジョイスティックの耐久性は200万回から500万回に向上しているほか、十字キーはサイズの拡大とともに8方向への入力に対応しています。実機を試したThe VergeはROG Ally Xの十字キーについて「より快適になっています」と語りました。



さらに、ROG Ally Xに搭載される冷却ファンは従来モデルから23%小型化しているものの、回路基板やエアフローの見直し、独自のブレードを搭載することで全体での排気量が約24%向上するほか、タッチスクリーンの温度も最大6℃低下するとのこと。



ROG Ally Xはアメリカやカナダで799.99ドル(約12万5000円)で予約受付中で、ASUSによると日本国内では2024年夏以降の販売を予定しているとのことです。