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 本日はクリスマスということで、ドイツサッカー界はひとまずの休息に入っているところであり、そこで今回の今日のブンデスリーガでは、特に今季は元日本人ブンデスリーガの活躍が著しかったJリーグが、改めて示した高い志について、独紙キッカーの見方をいかにまとめていきたい。日本のJリーグは2026/27シーズンより、欧州の日程に適応していくことを明らかにし、その目的はリーグのレベルアップ、魅力アップ、そして売り上げアップにある。

中東の台頭:後塵を拝するJリーグ

 現在キャリアの頂点に立つ選手たちには、数多くのプレーする機会が存在する。例えば欧州のトップリーグであったり、ブラジルであったり、新興勢力のサウジアラビアであったり。ただそのなかで日本のJリーグは確かに元ブンデスリーガーの大迫勇也が2度目の春を謳歌していたり、ビジャやイニエスタ、マタらがキャリアの晩年を過ごしたりしてはいても、それでも前述に対応できる魅力を備えているかといえば別の話となるだろう。

発足当初、実はプレミアと肩を並べていたJリーグ

 実は1994/95シーズン時点においてJリーグは、プレミアリーグと収益面において、実はほぼ同じ条件にあった。だがそれから様々な改革、変化を起こしていった両者の展開には、その後は大きな隔たりが生じており、そこには当然それぞれに事情があるにしても、Jリーグとしては再び国際的な注目を集めるべく高い志を抱いているところ。その表れの1つが、今回発表された欧州の日程に適応するという対応だ。

戦力アップ、そしてクラブW杯やアジアCLでの飛躍

 これまでは2月から12月まで行われていたシーズンを、8月から翌年5月に閉幕するスタイルとし、移籍期間についても欧州のカレンダーとほぼ一致したいと考えている模様。その結果によって戦力向上をはかっていきながら、アジア・チャンピオンズリーグでのタイトル獲得、さらには次回から大幅に拡大されるクラブワールドカップでの飛躍などの機会を利用する形で、Jリーグはその存在感を示していきたいところだ。

高い志もまだ、気候面など課題は山積み

 ただこれからまだ2年半以上の時間が残されているとはいえ、その調整に向けて問題がまったくないということではない。一部の地域では希少条件によって冬やすみ明けにプレーすることができないために、そういったクラブではこの期間中はほぼアウェイにてプレーしていくことになるだろう。そしてこの気候による問題は、蓄積された問題のほんの1つにしかすぎない。

主な移籍情報

ライプツィヒ:2019年にトルコ1部フェネルバフチェからイタリア1部ナポリに加入するも、それ以降はジョーカーとしての役割を超えられなかったエルジフ・エルマスが、2025年までの契約を残すものの新天地を模索。その行き先を既報通りにドイツ、RBライプツィヒに定めたようだ。特に今冬に9年ぶりに退団することになった、エミル・フォルスベリの穴埋め役として期待されており、俊敏なドリブルと高いスキルを活かすことが期待されているところ。すでにメディカルチェックを済ませ、移籍金2300万ユーロほどで加入する見通しだ。(新たな契約期間は2028年まで)

ナポリ:ビクトル・オシムヘンがSSCナポリとの契約を1年延長した。 昨シーズン、ナポリを33年ぶりの優勝に導いた24歳のストライカーは土曜日、2026年までの契約にサインしたもののメディアの報道によると、早期移籍を可能にする例外条項が含まれている模様。2020年にOSCリールから加入し、これまで118試合に出場して67ゴールを記録してきたイジェリア代表は、今季ここまで7得点をマークしているところ。