鄭明析被告(左、大田地検提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

写真拡大

【大田聯合ニュース】韓国の大田地裁は22日、女性信者に性的暴行を加えたとして準強姦と強制わいせつの罪に問われた宗教団体「キリスト教福音宣教会」(通称JMS、摂理)総裁の鄭明析(チョン・ミョンソク)被告(78)に対し、懲役23年の判決を言い渡した。

 鄭被告は2018年2月から21年9月まで、中部の忠清南道錦山郡にある同団体の施設などで香港人の女性信者に対し23回にわたり性的暴行を加えたほか、オーストラリア人や韓国人の女性信者にセクハラをした罪で起訴された。

 また、外国人信者が自身を虚偽の罪で告訴したとして反訴するなど、虚偽の告訴を行った罪にも問われた。

 鄭被告は、自身を「メシア」と称して信者を洗脳した後、犯行に及んだとされる。

 被告側は、女性信者らは性的に洗脳されたり抵抗できない状態だったりしたことはなく、鄭被告は「自分は神ではなく人間だ」と繰り返し説いてきたとして起訴事実を否認した。

 検察は、メシアのふりをして多数の女性信者に対し性犯罪を行った罪は重いとして鄭被告に懲役30年を求刑していた。