【Z世代がハマる】トレンドなSNSアプリ「BeReal.」を主婦が使ってみたら…いくつもの“落とし穴”があった話
次々と新しいものが出てくるこの時代。SNSも例に漏れず日々進化を遂げています。もっぱらX(旧Twitter)、時々Instagram、FacebookとThreadsはアカウント保持程度。そんな筆者が、トレンドのSNSに果敢にも手を出してみました。その名も「BeReal.」。ちょっとしたルールに縛られるらしいSNS、果たして主婦にはどのように使いこなせるのか検証してみました。
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Z世代がハマっているらしい「BeReal.」の実態とは…
Z世代、すなわち今10歳前後から20代前半くらいのヤングなピープルがハマっているSNS。
アラフォー街道を肩で風切って邁進中の筆者からしたら遠い世界のような気もしますが、そんなこと言ってたらいつまでも世代間ギャップは埋まらない!
まずはやってみること。それが大事。
というわけでBeReal.の概要をご紹介しますと…
・2020年に立ち上がったフランス初の写真共有SNS
・今居るその場所で写真を撮って投稿するよう促す通知が、毎日ランダムな時間に届く
・通知がきたら2分以内に写真を撮って投稿
・1日1回の投稿をしないと、他の人の投稿は見られない
「映え」などという言葉を流行させたInstagramとは異なり、かなり「リアル」な、というか「ありのまま」な写真を投稿するSNSと思って間違いないだろう。
たった2分じゃ何も取り繕えない。
ある程度「盛る」ためには、背景を気にしたり、画角を工夫したり、自分も仕上がっていなければならないというのに、2分じゃ無理。
ありのままの姿を晒すという点で、ある種の絶望を禁じ得ないな、と筆者は思った。
しかし、裏を返せば「別に盛ろうと思って撮ってないし」という大前提(言い訳)が用意されているので、Instagramでも特段盛れていないし映えてもいない筆者にとってはむしろ幸いかも。
そういう軽い気持ちで手を出してみた。
やってみてわかる落とし穴の数々
とりあえずアプリをインストール。
諸々の設定をしていざ!BeReal.!と始めてみたは良いものの、これは時間の自由があまりない大人には投稿が難しいことが判明。
通知が来る時間が仕事中だったり、手が離せないタイミングだったり、そもそもスマホを持っていないタイミングだったりしたら投稿できないという事実。
こちらが筆者が投稿したメモリー。
5週間ほどで10日しか投稿できていない。
筆者が投稿できるのは平日の朝や夜くらいのもので、土日はそもそもそんなにスマホを見ていないし、平日の日中も何かと仕事をしている。
だがしかし、この程度の落とし穴は想定の範囲内。
なんといっても「ランダム」な通知に「2分以内に」反応しなくてはならないわけだから。
毎日ちゃんとアップしよう、ルールは何がなんでも守ろうとするとストレスになりかねないが、そこはもうアラフォーの強かさで乗り越えられるというもの。
「無理なものは無理」という精神で向き合おうと思えば、ひらりとかわせる落とし穴なのだ。
続いての落とし穴は、やはり「盛れない」ことへの不安である。
というか、「こんな写真晒しちゃって大丈夫なのか?」という不安である。
こちらが筆者の投稿。
鮮やかなグリーンが美しいのだが、如何せん「加工できない」ので、その美しさの表現も、本来持っているカメラのスペックと筆者の撮影技術によるところが大きい。
どことなく、グリーンがくすんで見えてしまう。
さらに注目すべきは左下のワイプのような箇所。
これ、インカメラで撮られた写真である。
そう、BeReal.では、スマホの外側のカメラとインカメラ、両方で撮った写真がアップされる。
外側のカメラで今一緒にいる人たちや場所を撮影し、その写真を撮っている自分まで写真に収めてアップするという仕組みなのだ。
これを「良しとする」か、「余計なことを!」と思うかは人それぞれだが、筆者は間違いなく後者。
無難な被写体を探してお茶を濁そうと思っていたのに、これではごまかしが効かない。
苦肉の策として「マスク着用なら良しとする」という自分ルールで落ち着いた。
ちなみにこの写真、アプリ上でタップするとインカメラと外側のカメラのそれぞれの写真を入れ替えることも可能。
余すとこなく見てもらえる。
そして最後にして最大の、根本的な、最も辛い落とし穴。
それは、「友達がいない」ことである。
このSNS、友達がいないと圧倒的に面白くない。
今回も記事執筆のために、BeReal.を楽しみ尽くすべく友人を何人か誘って一緒にやってもらおうかと思ったのだが、如何せんみんな忙しくて誘いにくい。
子育て中だったり、仕事が忙しそうだったり、そもそもSNSとか面倒臭そうといった友人ばかりでなかなか声をかけづらい。
結果、筆者はずっと一人でメモリーを増やしていくだけのSNSに。
そもそも、BeReal.が持つルールのちょっと面倒くさそうなところから、友人に「これ楽しいよ!一緒にやろ!」なんていうポジティブなプレゼンが出来ないと思ってしまったのが敗因。
これは「友達とやると楽しいSNSなんだろうな~」という、あくまで予想でしかないことを記事の結果として書かねばならない。
しかし、ライターとしてそんな自分が許せない。
というわけで、緊急的に、Z世代にBeReal.の楽しみ方を聞いてみた。
BeReal.はこう楽しむ
お話を伺ったのは、たまたま筆者の仕事で現場が一緒になった女子高生。
勇気を振り絞って、いろいろ聞いてみた。
Q1. 授業中とか、対応できない時に通知きたらどうするの?
A. 場合によってはいける
なんだ!場合によってはって!
と大人な筆者はちょっと思ったが、女子高生曰く、ユルい授業の時は撮ってる子もいるらしい。
「先生にもよる」と言っていたが、この場合「いける」という生徒も生徒だが、「いける」と思われる先生もいかがなものか。
ただ先生に隠れて何かをするというのは筆者にも覚えがある。
たとえば、早弁。
いかに先生にバレないように食べるか、というところにスリルを感じていたという人もいることだろう。
それから内職と呼ばれるもの。授業とは関係ないところの勉強を進めたり、別の作業をしたり。
これも、全くやってなかったと言ったら筆者は嘘つきになってしまう。
Z世代におけるニュー内職。それがBeReal.なのだろうか。
※学校の授業はきちんと受けましょう。
Q2. インカメラの写真が投稿されちゃうの、嫌じゃない?
A. イヤなら隠せばいい
実は、インカメラの撮影は外側のカメラの撮影の後、数秒のタイムラグがある。
二つのカメラが同時に撮影するわけではないので、たとえば外側のカメラを撮った後、インカメラで別の場所を撮るということも可能なのだ。
それからこういう方法も。
インカメラの方が赤くなっているが、これは筆者がインカメラを指で押さえて撮影したものだ。
こうすれば、赤き血潮をインカメラに写すのみで、外側カメラの写真を見せることができる。
要は工夫次第ということだ。
このように、うまいこと顔を隠しつつ、着ている服や状況などを写すことも可能。
手元のアクセサリーや持ち物なんかで可愛く盛れる可能性すらある。
そう考えると、インカメラ撮影、なかなか楽しいかも。
Q3. BeReal.って何が楽しいの?
A. なかなか盛りようがない中、いかに盛れるかが楽しい
これはあくまで個人的な意見に止まるところだろうが、やはり「いかに盛れるか」を考えるのが楽しいらしい。
「盛れないSNS」という切り口が、逆に「どうやって盛るか」のゲーム性につながっているところが非常に面白い。
ゲーム性はこれまでのSNSには無かった特性。進化を感じる。
一人ならライフログに、友達とならちょっとしたゲーム感覚で
たった一人でやってみたら、ただ一人でメモリーを増やしていくだけになってしまったというのが筆者の結論だった。
しかしよくよく考えると、人生で撮る写真なんてほとんどが準備をしていたり、楽しい時だったり、少なくとも残しておきたいと思うような場面ばかりだろう。
でも、「なんでもない一瞬」を貯めて、振り返ってみるのももしかしたら面白いかもしれない。
本当なら残らなかったはずの場面が残っている、とすると少し感動的ではないだろうか。
そして友人とやってみようという人も、ぜひ「盛れない状況」で「いかに盛れるか」を楽しんでみてほしい。
工夫一つで私達はこんなにも盛れるのだということを、証明できるかもしれない。
とりあえず筆者は一緒にやってくれる友達を探したい。
そして学生諸君におかれましては、老婆心ながらSNSも楽しんで構わないけれども授業はきちんと受けられますようご忠告申し上げます。
【AI栄養士との…】対話で連敗中のダイエットに光明♪無料アプリ「あすけん」で痩せてみた!モチベが落ちない!
Z世代がハマっているらしい「BeReal.」の実態とは…
Z世代、すなわち今10歳前後から20代前半くらいのヤングなピープルがハマっているSNS。
アラフォー街道を肩で風切って邁進中の筆者からしたら遠い世界のような気もしますが、そんなこと言ってたらいつまでも世代間ギャップは埋まらない!
まずはやってみること。それが大事。
というわけでBeReal.の概要をご紹介しますと…
・2020年に立ち上がったフランス初の写真共有SNS
・今居るその場所で写真を撮って投稿するよう促す通知が、毎日ランダムな時間に届く
・通知がきたら2分以内に写真を撮って投稿
・1日1回の投稿をしないと、他の人の投稿は見られない
「映え」などという言葉を流行させたInstagramとは異なり、かなり「リアル」な、というか「ありのまま」な写真を投稿するSNSと思って間違いないだろう。
たった2分じゃ何も取り繕えない。
ある程度「盛る」ためには、背景を気にしたり、画角を工夫したり、自分も仕上がっていなければならないというのに、2分じゃ無理。
ありのままの姿を晒すという点で、ある種の絶望を禁じ得ないな、と筆者は思った。
しかし、裏を返せば「別に盛ろうと思って撮ってないし」という大前提(言い訳)が用意されているので、Instagramでも特段盛れていないし映えてもいない筆者にとってはむしろ幸いかも。
そういう軽い気持ちで手を出してみた。
やってみてわかる落とし穴の数々
とりあえずアプリをインストール。
諸々の設定をしていざ!BeReal.!と始めてみたは良いものの、これは時間の自由があまりない大人には投稿が難しいことが判明。
通知が来る時間が仕事中だったり、手が離せないタイミングだったり、そもそもスマホを持っていないタイミングだったりしたら投稿できないという事実。
こちらが筆者が投稿したメモリー。
5週間ほどで10日しか投稿できていない。
筆者が投稿できるのは平日の朝や夜くらいのもので、土日はそもそもそんなにスマホを見ていないし、平日の日中も何かと仕事をしている。
だがしかし、この程度の落とし穴は想定の範囲内。
なんといっても「ランダム」な通知に「2分以内に」反応しなくてはならないわけだから。
毎日ちゃんとアップしよう、ルールは何がなんでも守ろうとするとストレスになりかねないが、そこはもうアラフォーの強かさで乗り越えられるというもの。
「無理なものは無理」という精神で向き合おうと思えば、ひらりとかわせる落とし穴なのだ。
続いての落とし穴は、やはり「盛れない」ことへの不安である。
というか、「こんな写真晒しちゃって大丈夫なのか?」という不安である。
こちらが筆者の投稿。
鮮やかなグリーンが美しいのだが、如何せん「加工できない」ので、その美しさの表現も、本来持っているカメラのスペックと筆者の撮影技術によるところが大きい。
どことなく、グリーンがくすんで見えてしまう。
さらに注目すべきは左下のワイプのような箇所。
これ、インカメラで撮られた写真である。
そう、BeReal.では、スマホの外側のカメラとインカメラ、両方で撮った写真がアップされる。
外側のカメラで今一緒にいる人たちや場所を撮影し、その写真を撮っている自分まで写真に収めてアップするという仕組みなのだ。
これを「良しとする」か、「余計なことを!」と思うかは人それぞれだが、筆者は間違いなく後者。
無難な被写体を探してお茶を濁そうと思っていたのに、これではごまかしが効かない。
苦肉の策として「マスク着用なら良しとする」という自分ルールで落ち着いた。
ちなみにこの写真、アプリ上でタップするとインカメラと外側のカメラのそれぞれの写真を入れ替えることも可能。
余すとこなく見てもらえる。
そして最後にして最大の、根本的な、最も辛い落とし穴。
それは、「友達がいない」ことである。
このSNS、友達がいないと圧倒的に面白くない。
今回も記事執筆のために、BeReal.を楽しみ尽くすべく友人を何人か誘って一緒にやってもらおうかと思ったのだが、如何せんみんな忙しくて誘いにくい。
子育て中だったり、仕事が忙しそうだったり、そもそもSNSとか面倒臭そうといった友人ばかりでなかなか声をかけづらい。
結果、筆者はずっと一人でメモリーを増やしていくだけのSNSに。
そもそも、BeReal.が持つルールのちょっと面倒くさそうなところから、友人に「これ楽しいよ!一緒にやろ!」なんていうポジティブなプレゼンが出来ないと思ってしまったのが敗因。
これは「友達とやると楽しいSNSなんだろうな~」という、あくまで予想でしかないことを記事の結果として書かねばならない。
しかし、ライターとしてそんな自分が許せない。
というわけで、緊急的に、Z世代にBeReal.の楽しみ方を聞いてみた。
BeReal.はこう楽しむ
お話を伺ったのは、たまたま筆者の仕事で現場が一緒になった女子高生。
勇気を振り絞って、いろいろ聞いてみた。
Q1. 授業中とか、対応できない時に通知きたらどうするの?
A. 場合によってはいける
なんだ!場合によってはって!
と大人な筆者はちょっと思ったが、女子高生曰く、ユルい授業の時は撮ってる子もいるらしい。
「先生にもよる」と言っていたが、この場合「いける」という生徒も生徒だが、「いける」と思われる先生もいかがなものか。
ただ先生に隠れて何かをするというのは筆者にも覚えがある。
たとえば、早弁。
いかに先生にバレないように食べるか、というところにスリルを感じていたという人もいることだろう。
それから内職と呼ばれるもの。授業とは関係ないところの勉強を進めたり、別の作業をしたり。
これも、全くやってなかったと言ったら筆者は嘘つきになってしまう。
Z世代におけるニュー内職。それがBeReal.なのだろうか。
※学校の授業はきちんと受けましょう。
Q2. インカメラの写真が投稿されちゃうの、嫌じゃない?
A. イヤなら隠せばいい
実は、インカメラの撮影は外側のカメラの撮影の後、数秒のタイムラグがある。
二つのカメラが同時に撮影するわけではないので、たとえば外側のカメラを撮った後、インカメラで別の場所を撮るということも可能なのだ。
それからこういう方法も。
インカメラの方が赤くなっているが、これは筆者がインカメラを指で押さえて撮影したものだ。
こうすれば、赤き血潮をインカメラに写すのみで、外側カメラの写真を見せることができる。
要は工夫次第ということだ。
このように、うまいこと顔を隠しつつ、着ている服や状況などを写すことも可能。
手元のアクセサリーや持ち物なんかで可愛く盛れる可能性すらある。
そう考えると、インカメラ撮影、なかなか楽しいかも。
Q3. BeReal.って何が楽しいの?
A. なかなか盛りようがない中、いかに盛れるかが楽しい
これはあくまで個人的な意見に止まるところだろうが、やはり「いかに盛れるか」を考えるのが楽しいらしい。
「盛れないSNS」という切り口が、逆に「どうやって盛るか」のゲーム性につながっているところが非常に面白い。
ゲーム性はこれまでのSNSには無かった特性。進化を感じる。
一人ならライフログに、友達とならちょっとしたゲーム感覚で
たった一人でやってみたら、ただ一人でメモリーを増やしていくだけになってしまったというのが筆者の結論だった。
しかしよくよく考えると、人生で撮る写真なんてほとんどが準備をしていたり、楽しい時だったり、少なくとも残しておきたいと思うような場面ばかりだろう。
でも、「なんでもない一瞬」を貯めて、振り返ってみるのももしかしたら面白いかもしれない。
本当なら残らなかったはずの場面が残っている、とすると少し感動的ではないだろうか。
そして友人とやってみようという人も、ぜひ「盛れない状況」で「いかに盛れるか」を楽しんでみてほしい。
工夫一つで私達はこんなにも盛れるのだということを、証明できるかもしれない。
とりあえず筆者は一緒にやってくれる友達を探したい。
そして学生諸君におかれましては、老婆心ながらSNSも楽しんで構わないけれども授業はきちんと受けられますようご忠告申し上げます。