ビットコインが2022年5月以来初めて4万ドル(約590万円)超え、利下げ期待とETF需要でデジタル資産が2023年の回復延長にあることを象徴
仮想通貨のビットコインが2022年5月以来初めて1BTC当たり4万ドル(約590万円)の大台を突破しました。この背景には連邦準備制度理事会(FRB)による利下げへの期待や、スポット型ビットコインETFへの期待があると指摘されています。
Bitcoin (XBT) Hits $40,000 Level for the First Time Since May 2022 - Bloomberg
Bitcoin Price Blasts Back Above $39K For First Time Since May 2022 | Bitcoinist.com
https://bitcoinist.com/bitcoin-price-back-above-39k/
Bitcoin hits highest level since May 2022 to kick off December: CNBC Crypto World
https://www.cnbc.com/video/2023/12/01/bitcoin-hits-highest-level-since-may-2022-to-kick-off-december-cnbc-crypto-world.html
2022年5月以来、ビットコインが初めて1BTC当たり4万ドルの大台を突破しました。
オーストラリアの金融サービスIG Australiaの市場アナリストであるトニー・シカモア氏は、ビットコインが4万ドルの大台に再び乗った理由を「ビットコインはスポット型ETFの承認と、2024年にFRBが利下げを行うだろうという楽観論に支えられたものです」と推測しました。
投資家はインフレによる冷え込みと共に、FRBが利上げを打ち切ったとの見方を強めており、2024年の利下げに注目しています。また、デジタル資産業界ではアメリカ初のスポット型ビットコインETFを展開するため、世界有数の資産運用会社であるBlackRockなどが米国証券取引委員会に申請を行っています。スポット型ビットコインETFはまだ申請段階ですが、BloombergのリサーチツールであるBloomberg Intelligenceは「2024年1月までに証券取引委員会から承認を得られる」と予想しているそうです。
Bloombergは「今回のビットコイン高騰について楽観論者は、デジタル資産市場が成熟し、デジタル資産が一般の投資家層にまで広がりつつあることを示していると主張しています」と報じました。
一方、仮想通貨メディアのBitcoinistは「ビットコインの高騰には同じく仮想通貨市場をけん引するイーサリアムが2023年の高値を更新したことが影響している」と報じています。
2022年5月以降、仮想通貨市場は仮想通貨取引所・FTXの崩壊および創業者であるサム・バンクマン=フリードの逮捕や、世界最大級の仮想通貨取引所・Binanceがマネーロンダリング対策を怠ったとして銀行秘密法に違反し、チャンポン・ジャオ氏がCEOを辞任するなど、さまざまな騒動にみまわれてきました。
なお、2024年4月にはビットコインのマイニングにより得られる報酬(トークン)の量が半分になる予定です。これは半減期と呼ばれており、4年に1度、あるいは21万ブロックごとに行われるものです。