3年目突入決定 立浪中日でさらなる覚醒が期待される「キーマンの名前」
中日に移籍した宇佐見、打撃面の貢献も認められている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
中日は9月15日の巨人戦(バンテリンドーム)に0−7と敗れ、今季22度目の完封負け。先発、仲地礼亜が巨人打線の一発攻勢にやられた。
打線も相手エース戸郷翔征の前に8回まで3安打無失点と封じられた。今季ここまで129試合を戦い、48勝77敗4分けの借金「29」。試合後には立浪和義監督の続投が球団から正式発表された。
【動画】細川は13日のDeNA戦で移籍後初となる横浜スタジアム初アーチ、22号ソロを今永から放った
就任2年目の今季は若手の積極起用を行いながら、なかなか勝ち星に結びつかず苦しい戦いを強いられた。就任3年目となる来季こそ、少しでも上位浮上を目指したいとあって、注目選手をピックアップする。
まず今季の打線で存在感を示したのが昨オフに現役ドラフトでDeNAから加入した細川成也だ。5月には自身初の月間MVPを獲得するなど躍動、13日のDeNA戦では左腕エース今永昇太から22号ソロをマーク、これが移籍後初めてとなる横浜スタジアムでのアーチともなった。今季は126試合に出場、打率・268、22本塁打、73打点。
移籍初年度でチームの大きな力となった細川も9月は打率・163と疲労も感じさせる。年間通して働く体力、パフォーマンスの継続が来季は求められそうだ。
また同じく移籍組、日本ハムからシーズン途中の6月にトレードで加入し、注目を集めたのは宇佐見真吾捕手にもある。
8月はセ・リーグタイ記録ともなる3度のサヨナラ打を放つなど、異例の勝負強さを発揮。捕手としての働きはもちろん、打撃面でもチームに大きく貢献を果たしている。今季は60試合に出場し、打率・295、3本塁打、14打点。「打てる捕手」として、攻守でチームをけん引していくことが期待されている。
また若い力では2021年ドラフト1位選手、プロ2年目ブライト健太外野手の本格覚醒も待たれる。スケール感の大きい打撃と俊足も持ち味。守備、走塁などはまだまだ粗削りな面も目立つが、潜在能力の高さはピカイチとも言われている。一軍に本格出場した今季は31試合に出場、打率・255、4打点。3年目を迎える来季、どんな姿を見せられるか。首脳陣の指導力も問われる部分となりそうだ。
ほかにも中日は2年連続最多安打獲得も視野に入れる岡林勇希、若き主砲、石川昂弥など今後が楽しみな選手も多い。
いかに個々の力を高めてチームの総合力を発揮するか。続投が決まった立浪監督への宿題は多そうだが、長年上位浮上を待ち続けているファンのためにも、一丸となって立て直しを図っていく必要がありそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]