町なかの食堂『篠田屋』には地元の方から観光客まで、老若男女問わずさまざまな人々が訪れる。

写真拡大

 京阪三条駅から徒歩1分の距離にある『篠田屋』。創業1904(明治37)年という、120年近くの歴史をもつ老舗食堂だ。

●ありそうでなかった、京都の食堂めし



こちらの名物は、カリッと上がった薄いカツをご飯にのせ、うどんだしのカレーあんをかけた「皿盛」だ。

ありそうでなかった、この組み合わせ。もともとは先代の時代に京阪電鉄の開発部に勤めていた常連客からのリクエストで、メニュー化した。やがて忙しいお昼時に早く食べられるよう「冷めやすくしてほしい」と言われ、器をどんぶりから平皿に。「皿に盛ったやつ」ということで、今日までつづく『篠田屋』の看板メニューになった。うどんだしベースのあんは、あっさりした味付けだが、カレーの辛味もきっちり効かせてあり、ご飯とカツのボリュームにも大満足だ。

ここにしかない食堂めし。ぜひ一度訪れてほしい。

『篠田屋』

住所/京都府京都市東山区三条通大橋東入大橋町111

※こちらの記事は、関西の食のwebマガジン「あまから手帖Online」がお届けしています。

https://www.amakaratecho.jp/amakara/pickup/1318288_13275.html