ボーカル&DJアイドルユニット「expiece(エクスピース)」(公式サイトより)

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「ファンの方の訃報を受けました」――ボーカル&DJアイドルユニット「expiece(エクスピース)」の伊藤ゆいさんは2023年7月31日、亡くなったファンへの思いをツイッター(現X)に投稿した。この投稿で明かされたファンとの思い出が、「泣ける」「オタク冥利に尽きる」などにわかに話題になっている。

「今も涙を流しながらこの文を打っています」

伊藤さんはグループの作詞と振り付けを手掛けるボーカルだ。全身に様々な炎症を引き起こす指定難病「全身性エリテマトーデス(SLE)」を患いながらも、アイドルとしては11年、グループでは5年以上活動を続けている。

ファンの一人が亡くなったとして、ツイッターで次のように決意表明した。

「ワンマンで姿が見られずどうしたのかなと心配していましたが、こんな形でお別れになるとは思っておらず、悲しみでいっぱいです。expieceの音楽が天国にも届くようにこれからも歌い続けるからずっと聞いててね!」

添付した写真はファンから寄せられた手書きのメッセージとみられ、「ゆいゆいファースト!」と記されている。伊藤さんは「天国でもゆいゆいファースト」と返す。

一見、前向きな決意表明に見える。しかし画像説明では、この内容を発信するべきか悩んだという葛藤や大切なファンを失った深い悲しみが記されていた。

「こういった全ての方が見れる場所で、書くべきかどうか正直悩みましたが、自分のファンの方が亡くなってしまったことが活動をしていて初めての経験で、自分の中で受け入れられず、今も涙を流しながらこの文を打っています」

「まだまだ一緒に色んな夢を叶えたかった」

伊藤さんは、亡くなったファンとの思い出を次のように振り返る。

「ゆいゆいとしかチェキは撮らないんだ!と言っていたこと。他のアイドルさんともチェキ撮ったときは報告をしてくれて謝ってくれたこと。expieceはメジャーになるべきだ!と言ってくれたこと。カルピスのCMソング狙おう!と言ってくれたこと」

伊藤さんは「全部全部忘れないよ」と受け止め、次のように偲んだ。

「まだまだ一緒に色んな夢を叶えたかったし、これからもっと大きくなるexpieceを見てほしかったな」

伊藤さんのツイートに対し、ファンからは「絶対その方は天国からみててくれてると私は思っていますよ!!」「皆で天国に届くようにexpiece 盛り上げて行きましょう」などと励ます声が寄せられた。一連のエピソードに感銘を受けたとする声もあった。

「ゆいゆいファースト!ってなんかいい言葉だな...」
「すてきだなぁ。この演者とファンの関係」
「オタク冥利に尽きるやろ。ご冥福をお祈りします」