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プロ野球阪神は2023年7月27日、甲子園球場で巨人と対戦して6−9で敗れ首位から陥落した。1点ビハインドの4回に大山悠輔内野手(28)の本塁打で同点に追いついたが、先発・才木浩人投手(24)が5回につかまり6失点。終盤反撃するもあと一歩及ばなかった。

「勝負になるだけの点は取れている」

巨人との3連戦戦を2勝1敗で勝ち越したものの、10連勝と勢いに乗る広島に首位の座を明け渡した。27日現在、1ゲーム差で広島を追いかけている。18年ぶりのリーグ優勝をするために何が必要なのか。後半戦の課題は? J-CASTニュースは、巨人で戦略コーチを務めた橋上秀樹氏(57)に分析してもらった。

リーグトップのチーム防御率(2.84)を誇り、安定した投手力を武器に優勝を争う岡田阪神。橋上氏は巨人3連戦を通して「阪神は打てないながらも効率よく点を取っている。チーム打率が低く、ホームランが少ない割には得点できている」と解説した。

27日時点でのチーム打率(.238)、本塁打(44本)はいずれもリーグ5位。本塁打はリーグトップの巨人(102本)の半分以下だが、得点は329点でリーグトップだ。

橋上氏は「攻撃陣に関しては今後補強することはないでしょう。現状、機動力を含めて効率的、勝負になるだけの点は取れている。攻撃に関しては最低でも現状維持で戦っていくことです。今後改善の余地があるのは投手力だと思います」と分析した。

「前半戦に首位に立った原動力は大竹投手と村上投手」

後半戦のカギを握る投手として大竹耕太郎投手(28)と村上頌樹投手(25)の名を挙げた。

大竹は17年ドラフト会議でソフトバンクから育成4巡目で指名され入団。18年7月に支配下登録され5年間プレーし10勝を挙げた。昨オフの現役ドラフトで阪神に移籍。今季は14試合に先発し防御率1.89、7勝1敗の数字を残している。

一方のプロ3年目の村上は今年4月にプロ初勝利を挙げ、今季は6勝をマークしている。6月29日の中日戦を最後に勝ち星に恵まれないが、防御率1.97と抜群の安定感を見せている。

橋上氏は「前半戦に首位に立った原動力は大竹投手と村上投手」とし、次のように持論を展開した。

「大竹、村上両投手に前半ほどの勢いがなくなってきた。対戦相手が慣れてきたという感じに見えます。いろいろと研究される中で、前半戦同様にしっかり抑えることができるか。ここからが勝負だと思います。シーズンを通して数字を残すことができるか。真価が問われる。抑えられたチームは対策を立ててきますから。優勝するためには、この2投手が残りの試合でも前半戦のように勝つことが求められる。これからが本番です」

28日からは本拠地・甲子園球場で首位・広島との3連戦を予定し、初戦は村上が先発のマウンドに立つ。