大谷翔平の来年俸は98億円超える? 米経済記者が“天文学的な契約”の重要性を説く「誰よりももらうべきなんだ」

写真拡大 (全2枚)

一大センセーションを見せつけている今季の大谷。彼の価値はいま高まり続けている。(C)Getty Images

「大金を手にするだろうし、それに値するよ。オオタニのような選手は他にいないからね。僕が彼と契約しなければならない立場だったらどうするかわからないけど、とにかくやっていることは信じられないし、途方もない金額になる」

 これは、現地7月10日にメジャーリーグのオールスター選手たちを対象としたメディアデーで、ブレーブスの正捕手ショーン・マーフィーが口にした言葉だ。今オフにFA(フリーエージェント)となる大谷翔平(エンゼルス)の価値は、現役選手たちでさえも想像しえないのである。

【動画】投手とは思えない驚愕の150m超えアーチ 大谷翔平の「超」特大弾を見よ

 無理もない。今の大谷の価値は計り知れない。今季の本塁打王争いで両リーグトップ(32本)に君臨しながら、被打率(.189)はリーグ最少。アニメや漫画の世界でしか見られなかった「エースで4番」の働きを、球界最高峰の舞台でやってのけているのだ。

 とはいえ、大谷の“値段”は誰もが気になるところ。すでに米メディアでもさまざまに論じられてもいる。そうしたなかで、「今よりもらうべきなのは間違いない」と天文学的な金額を示したのは、米紙『Orange County Register』のジョナサン・ラズナー氏だ。

 日ごろはビジネスライターとして働く同氏は、次のように論じた。

「オオタニは一流のバッターの平均給与と、一流のピッチャーの給与を受け取る権利がある。仮に10年契約とすると、FA時の契約金は6億6400万ドル。つまり年間でだいたい6600万ドルを獲得することになる。これでも凄い給料だが、もっといけるよって私は考えるよ。私が調査した上位10件の取引のうち、半分は2021年以前に行われたものだが、新しい取引は5%も高かった」

 さらに「野球選手も賃金がインフレするんだ!」と訴えたラズナー氏は、「その価格要素を加えると、オオタニの価値は10年契約で7億100万ドル(約981億4000万円)になる。1シーズンあたり7000万ドル(約98億5000万円)だ」と仰天の値を示している。

 全スポーツ界においても驚くべき金額と言っていい。この予想にエンゼルスの専門サイト『Halos Today』は「オオタニがどれだけユニークでも年間7000万ドルはさすがに結べるとは思えない。どんなチームにも限度はある」としつつ、「このスポーツで最も恐れられるバッターであり、最も優れたピッチャーでもあるオオタニの才能に議論の余地はない。いずれにせよ、120年以上の歴史を持つMLBで、これまでに締結されたどんな契約も完全に吹き飛ばすのは間違いない」と指摘。その可能性を完全否定はしなかった。

 いったいどれだけの値が大谷に付くのか。悲願のポストシーズン進出もかかってくるシーズン後半戦は、水面下で進む契約の行方からも目が離せない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]