バウアー投手(写真:AP/アフロ)

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プロ野球DeNAのトレバー・バウアー投手(32)が2023年7月6日に横浜スタジアムで行われたヤクルト戦に先発し、4安打2失点で完投勝利を収めた。打者34人に対して128球の力投で今季6勝目をマーク。チームは首位・阪神に1.5ゲーム差に迫った。

「名声にふさわしい成績だ」

バウアーは3回に2死2塁から1番・並木秀尊外野手(24)にタイムリーを許し1点を先制された。5回に味方打線が3点を入れて逆転に成功。2点リードの8回2死から四球でランナーを出し、ドミンゴ・サンタナ外野手(30)にセンター前に運ばれ1点を献上するも9回はきっちり3人で抑えた。

中4日の登板で打者34人に対して128球を投げ4安打2失点7奪三振。与えた四球は3つで防御率を3.53とした。これで自身の連勝を「5」に伸ばして6勝目。先発ローテーションの柱としてチームをけん引した。

バウアーが20年大リーグ(ナ・リーグ)のサイ・ヤング賞投手ということもあり、韓国メディアの注目度も高く、複数のメディアがバウアーの完投勝利を報じた。

スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(WEB版)は、ここ最近の6試合で5勝を挙げ、全ての試合でクオリティスタート(6回以上、自責点3内)を達成しており、名声にふさわしい成績だと絶賛した。

「大リーグのサイ・ヤング賞投手がこれほど活躍してくれれば...」

そして、大リーグのサイ・ヤング賞投手がこれほど活躍してくれればこれ以上望むことはないとし、勝利が必要な状況で連敗ストップの役割をしたと評価した。DeNAはヤクルト3連戦の初戦、2戦目を落としたが、バウアーの好投で連敗を止めた。

地元メディアOSEN(WEB版)は、最後の打者を154キロのストレートで打ち取り「なんと128球を投じて完投した」と驚きを持って報じ、「日本野球への適応期間は終わったようだ」と高く評価した。

また別の記事ではバウアーの性格に注目し、SNSを通じてオールスター戦(7月19日、20日)の投票で自身に投票するよう呼びかけたことを紹介した。

バウアーは自身のユーチューブ動画の中で「僕はオタクなんだ」と明かしており、韓国でも「オタク」として知られているようだ。OSENは、「『オタク』サイ・ヤング賞投手 オールスター投票してくれればプレゼント...SNS広報」などのタイトルで記事を公開し、バウアーのツイッター投稿を紹介した。

バウアーはオールスター戦の出場を熱望しているものの、ファン投票、選手間投票、監督選抜で選出されず、「プラスワン」投票に最後の望みをかけている。