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タレントのラサール石井さんが6月26日、自身のツイッターで「マイナンバーカード」を返納したと報告した。

マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」に第三者の個人情報がひもづけられるなどトラブルが相次ぎ、信頼が揺らいでいる。マイナンバーカードは誰でも自主返納は簡単にできるのだろうか。

⚫︎返納に理由は必要ない

全国の自治体が返納のやり方を公開している。たとえば、東京都東大和市の説明を紹介しよう。市民課によると、他の自治体でもおおむね違いはないという。

マイナンバーカードは国外転出のほか、自身の都合でも返納できる。市民課のマイナンバー専用窓口で回収するという。

本人が返納を申請する場合は、マイナンバーカードと「運転免許証」や「パスポート」などの本人確認書類が求められる。

また、本人だけでなく、代理人が申請することもできる。

マイナンバーカードが有効な場合には、申請書も必要だ。

市民課によると、申請書には返納の理由を書く欄もあるが、必ずしも書く必要はないという。ある職員によれば、トラブルのニュース等に触れて良い印象がないことから返納する人もいるそうだ。

返納の手続きは無料だが、そのあとで再交付する際には1000円の費用がかかる。

⚫︎総務大臣「理解を得られるよう努める」

ラサールさんの投稿にはハッシュタグ「#マイナンバーカード返納運動」「#保険証廃止は白紙に戻せ」が付けられており、ラサールさんに限らず自主返納の動きもみられている。

自主返納の動きを聞かれた松本剛明総務相は閣議後記者会見(6月27日)で「マイナンバーカードを持つことの意義やメリットのご理解を得られるように努めたい」と述べた。

一方で、実業家のホリエモンこと堀江貴文さんはツイッターで「カード返納してもマイナンバーは付与されてるんで不便になるだけなんだけど笑」と冷ややかな目で見ている。