リリーフ崩れて交流戦借金「3」の阪神 球界OBは4日間の“交流戦休み”をプラスに「良い休み。ここで立て直しができるかどうか」

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岡田監督はどうチームを立て直すのか。リーグ戦再開後に注目だ(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 6月18日、阪神はソフトバンクに0−9で大敗を喫した。この日は先発マウンドに立った才木浩人がソフトバンク打線を5回無失点に抑える好投を披露するも、7回に3番手で登板した加治屋蓮が牧原大成に左中間二塁打を浴びるなど3失点。その後もリリーフした投手が失点を重ね、合計9得点をソフトバンク打線に許してしまった。

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 17日の試合では不調で二軍調整中の湯浅京己に代わってクローザーに任命された岩崎優が1点リードの9回2死一、二塁から中村晃に2点タイムリーツーベースを浴び、痛恨の逆転負けとなった。

 交流戦で調子を落とした阪神を球界OBはどう見ているのか。現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍している高木豊氏が自身のユーチューブチャンネルを更新し、阪神とソフトバンクとの3連戦を振り返った。

 高木氏はまず17日の試合に注目し、「もったいない試合だった」と最終回に逆転を許して敗戦した試合について語った。同氏は「交流戦では、最終回でリードを守るのに失敗したケースがこれで4回目。これが今の阪神の現状」と話し、リリーフ陣のほころびを指摘。古流戦で阪神は、8日の楽天戦(楽天モバイル)、15日のオリックス戦(甲子園)で湯浅が救援失敗、ソフトバンク戦では岩崎も逆転を許した。

 救援失敗が目立つ原因について高木氏は「全体的に疲れがきている。首位を走るチームはリスクを取りながらも勝ちパターンの投手が多く投げているから」と語ったが、続けて「阪神は交流戦の日程が終了して(リーグ戦再開まで)間が空くから、そのときに立て直しができるかどうかだね。良い時期に休みが入るよ」と話した。

 また、18日の試合については「あのスチュアートの力強い球に合っていたのは、前川だけだったね。いいバッティングをしている」とチームは敗れたものの、高木氏はマルチ安打を放ったプロ2年目の前川右京を称賛した。

 借金「3」で交流戦を終えた阪神だが、同氏は「岡田監督も『今までがうまくいきすぎていた』とインタビューで言っていたけど、そのくらいで捉えて、焦らないでほしいね」と話し、リーグ戦再開後の復調を期待した。

 阪神は交流戦前の勢いを取り戻し、18年ぶりの“アレ”を引き寄せることができるか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]