原巨人 リーグ戦再開に向け「秘密兵器」続々 自信深める「舞台裏」
V奪回に向け、戦力整備を着々と進める原監督(C)CoCoKARAnext
現在リーグ3位の巨人はリーグ戦再開となる23日から広島と3連戦(マツダ)を戦う。
交流戦では11勝7敗と貯金4を作り、首位阪神とは5・5ゲーム差にまで迫った。以前から指揮官が「勝負は6月」と公言してきた通り、開幕直後の不振から各部門が立ち直りを見せる中、新たな戦力にもひそかに注目が集まっている。
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まずリーグ戦再開となる広島とのカードで一軍合流が有力視されているのは左腕・井上温大だ。昨年プロ初勝利を挙げ、11月に行われた侍ジャパンとの強化試合でも快投を見せるなど存在感を発揮していた。
プロ4年目となる今季は先発ローテーションの一角を占める存在として期待を集めていたが、2月下旬に左ひじの違和感を訴え、離脱。その後、調整を進め、6月17日のイースタン・DeNA戦では先発し、4回3分の1を投げ1安打無四球無失点と安定した投球を見せていた。
もう一人、右の本格派として合流間近と見られているのが堀田賢慎だ。堀田は18日、イースタン・DeNA戦(G球場)に7回から登板し、1回無安打無失点、1奪三振と好調な姿をアピールした。
昨年は先発としてプロ初勝利を挙げた右腕は今年2月に右肩違和感で離脱、その後、慎重に調整を進めてきた。最速150キロ超の直球と変化球のコンビネーションで現在は先発から中継ぎへと働き場所を替え、一軍合流を目指している。
また先発ローテーションでは現在、グリフィン、メンデス、横川凱と3人の左腕がおり、そこに井上が加わるとなれば、左腕不足に悩まされたチームが一気に充実することに。
中継ぎ陣にも剛腕の堀田が加わるとなれば、最近は「8回の男」に定着した左腕、中川皓太、守護神・大勢につなぐ「勝利の方程式」のバリエーションも広がることが期待できそうだ。
ベテランと若手の融合をテーマとするチームにおいて、最近は投手、野手とも好循環が続いている。この勢いをリーグ戦再開後も持続できるか。再び注目が集まりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]