フェローテックホールディングス<6890.T>が5日ぶりに反発している。前週末2日の取引終了後、半導体製造装置用の金属ベローズ(じゃばら)や真空バルブの開発・製造を行う入江工研(東京都千代田区)と、中国の半導体製造装置メーカー向け真空バルブ製品などの製造・販売を行う合弁会社を設立したと発表しており、好材料視されている。

 新会社「安徽入江富楽徳精密機械」は、入江工研が有する高度な半導体製造装置用の金属ベローズや真空バルブの開発・製造技術と、フェローテクの中国子会社が有する最新の金属加工設備や中国大手半導体製造装置メーカーなどの顧客基盤のリソースを組み合わせることで、中国の半導体製造装置の真空機器関連市場におけるフェローテクグループの市場シェアとブランド力の向上を図るのが狙い。なお、同件による24年3月期業績への影響は軽微としている。

出所:MINKABU PRESS