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●『がブリチキン。』に登場したチーズが伸びる“新感覚チキン”を実食調査してきた。

 愛知県・名古屋発のからあげ居酒屋『がブリチキン。』では、かぶりついたチキンからチーズがびよ~んと伸びるポスターがインパクト大な限定商品「チーヌロチキン」を発売中。この“新感覚からあげ”ですが、本当にこんなにチーズが伸びるのか、気になったので実際に食べてみました!

公式のポスター

 それが期間限定で発売中の「チーヌロチキン」。気になるこのネーミング、ポスターにはハングル文字が書かれているので韓国語かと思いきや、どうやら造語のようです。韓国語で「伸びる」を意味するのがポスターにも書かれている「ヌロナダ」。チーズがヌロナダなので“チーヌロ”というわけ。なるほど、勉強になります。

お通しのキャベツ。ちなみにキャベツはおかわり自由。特製の塩だれがおいしいです

 ということで、さっそく「チーヌロチキン」を注文。ドリンクは『がブリチキン。』のキャラクター「がブ吉」が描かれたがブサイダーをチョイス。お通し代わりのキャベツと一緒に運ばれてきます。

“新感覚チキン”が登場! 果たしてうまく伸びるのか?

 しばらく待っていると、「チーヌロチキン」が到着。レギュラーメニューにもあるタルタルソース、うずらの卵の目玉焼き、トマトソース、青ねぎがトッピングされていて、見た目もひと味違います。このビジュアルだとお皿にのせてナイフとフォークで食べてもいい感じです。

まさかの失敗……

「塩麹むね肉」の中に、モッツァレラチーズとロースハムが入った、まさに新感覚からあげ。さっそくかぶりついてびよーんとチーズを伸ばそうと思ったんですが、揚げたてなので熱い! 熱くて噛みつけないので箸で引っ張ることにしたのですが、これがまさかの失敗…。無残な姿に。箸でチキンを割ろうとするとチーズも切断してしまうため、まったく意味がありません。ちょっと考えればわかりそうなものの、熱いうちに、と思うあまり焦ってしまいました。ということで、“箸で割る”のはやめたほうがいいことだけはわかりました。

 もちろん、めげずに再度オーダー。できあがるまでに、改めて伸ばし損ねた「チーヌロチキン」をいただきます。チキンは塩麹のおかげでむね肉なのにしっとり柔らか。あっさりしたタルタルソースとの相性も抜群です。

 そして、中のハムがいい仕事をしています。チキンとハムを一緒に食べる機会はあまりないですが、ハムが塩味と旨みをプラスしてくれているのです。そして肝心のチーズ。揚げると重くなってしまいそうですが、こちらはモッツァレラチーズなのでチキンと合わせた時にちょうどいいバランスになっています。ビジュアル重視かと思いきや、ちゃんと美味しい! そしてこれ、なかなかのボリュームです。

ついにキターー! 驚きの伸びにびっくり!

 そんなこんなで、反省を踏まえて再度トライ。モッツァレラチーズは柔らかいので、伸びる速度が速い。スーッと細く伸びて、だらんと箸から落ちそうになります。少し落ち着いてからのほうがしっかり伸びます。というわけで、今度は少し冷まして再トライ。

 キターーー! チーズがガッツリ伸びました。これがやってみたかった! 噛みつくのではなく、歯で引きはがすような、引きちぎるような、そんなイメージで引っ張ると伸びました。楽しい!

 ポスターには「写真はイメージです」と書かれていましたが、まんざらイメージでもないぐらい、びよ~んと伸びてくれます。そして、伸びるとチーズが冷めるので、モッツァレラチーズ独特の味と食感がより楽しめるようになって、これまた美味しい。写真も撮りたくなりますね。

他の人気メニューもぜひチェックされたし!

「ひな鳥(骨付鳥)」1023円。焼き上がりまでに20分ほど時間がかかるので、できればファーストオーダーで注文することをおすすめします

 任務を全うしたので『がブリチキン。』の看板メニューである骨付鳥「ひな鳥(骨付鳥)」(1023円)もオーダー。“骨付き鶏”は香川県が有名ですが、『がブリチキン。』で気軽に食べられるのはうれしいです。このままかぶりつくにもワイルドでいいのですが、カットしてもらうこともできます。

 チキンを食べ終えたら、皿に残った旨味の詰まったタレに醤油をたらし、「骨付鳥専用ひとくち小むすび(3個)」(110円)をつけて食べるのが吉。今回は「ひな鳥」を注文しましたが、実はおすすめは「おや鳥」なのだとか。後者のほうが噛み応えがあり、その分、噛むたびに旨みが出てくるんだそう。その代わり、「ひな鳥」は身が柔らかく食べやすいのが特徴。ちなみに両方食べてみたい人には「おやひなセット」(1969円)もあります。

「セロリの浅漬け」319円(一部店舗では取り扱いなし)

 サイドメニューの中でも注文しておきたいのが「セロリの浅漬け」(319円)。文字通りセロリの浅漬けですが、セロリ特有のクセがほとんどなく、トッピングのかつお節とも合っていて、普段セロリが苦手という人でも食べられそうなぐらい、あっさり食べられる漬物。これが揚げ物のお供にはぴったりの箸休め&口直しになります。

まとめ

 これまでハンバーグの中にチーズが入っていたり、チキンの上にチーズがかかっている料理はよく見かけましたが、チキンの中、というよりからあげの中にチーズが入っている「チーヌロチキン」はまさに新感覚。さらに食べるときにチーズがびよ~んと伸びるのは新体験でした。正直、一人で食べてここまでチーズが伸びるとちょっと恥ずかしくなるので、できれば誰かと一緒に食べて伸びるチーズで盛り上がりたい気持ちになります。

 そして何より、味もちゃんと美味しいのがおすすめポイント。しっかりチーズを伸ばすには、アツアツ過ぎるより、少しだけ冷まして、噛み切らないように引きはがすように食べるのがよさそうです。個人的にはもっと伸ばしてみたい欲求も出てきたので期間中に再トライしたくなりました。こちらは3月15日(水)まで数量限定で販売中。ぜひ、よりよい伸ばし方を研究してみてください。

(撮影・文◎Ayako)

●DATA

『がブリチキン。』

https://gabuchiki.com/