バレンシアの新監督に“レジェンド”バラハ氏が就任…降格圏に沈む名門を再建へ

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 バレンシアは14日、新監督にルベン・バラハ氏が就任することを発表した。

 今季から“狂犬”ことジェンナーロ・ガットゥーゾ氏を新監督に迎え入れたバレンシアだが、成績不振によって1月31日に双方合意で契約を解除。それに伴い、“ボロ”ことサルバドール・ゴンサレス・マルコ氏がピーター・リム政権下で6度目となる暫定監督を務めたが、復調とはならず。11日のアスレティック・ビルバオ戦ではホームで逆転負けを喫し、降格圏の18位に転落していた。

 シンガポール人の実業家ピーター・リム氏がオーナーになって以降、名門バレンシアは迷走が続いている。リム政権下のここ9年で、指揮官の退任劇はガットゥーゾで10人目に。業を煮やしたサポーターは経営陣の退任を求め、11日のビルバオ戦では、クラブ創設年の1919年に合わせて前半19分までスタジアムに入場しないデモを実施。混迷が続くなか、降格の危機に瀕するクラブの行方は“レジェンド”に託されることとなった。

 現在47歳のバラハ氏は現役時代、ミッドフィールダーとしてスペイン代表でも活躍。バジャドリード、アトレティコ・マドリードを経てバレンシアに加入すると、2度のリーグ優勝に加え、UEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)など国際タイトルの獲得にも貢献した。10年間に渡ってバレンシアでプレーし、2010年夏に引退した後は指導者へと転身。バレンシアのBチームやラージョ・バジェカーノなどを指揮し、2020年11月まではサラゴサ(2部)を率いていた。