マクドナルドの前で罰金通知を見せる男性(画像は『Cambridgeshire Live 2023年1月20日付「Resident’s ‘parking hell’ as fines make McDonald’s ‘most expensive meal ever’」(Image: Keith Jones)』のスクリーンショット)

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イギリスのある男性が、マクドナルドで“あまりに高い食事”をする羽目になった。1時間半以上も店に滞在したため、長時間駐車したとして約1万6000円の罰金を科されてしまったのだ。男性は「地獄のような駐車場だった」と不満をあらわにしている。英メディア『Cambridgeshire Live』などが伝えた。

1月4日と1月6日の夜、シャプール・メフタさん(Shapour Meftah)は英ケンブリッジシャーのケンブリッジにあるマクドナルドを訪れ、同店に割り当てられている駐車スペースに車を停めた。仕事を終えたシャプールさんはマクドナルドで兄弟と待ち合わせ、食事をして帰宅したという。

しかし数日後、不当に長時間駐車をしたとして、民間の駐車場管理会社「UKパーキングコントロール(UK Parking Control)」から罰金通知が送られてきた。

罰金は2日分で合計100ポンド(約1万6000円)だった。マクドナルドの客に対する駐車時間は90分と制限されており、これを超過したため罰金を科されたのであった。

シャプールさんは「地獄のような駐車場だった。これまでに食べたマクドナルドの食事代で一番高い。マクドナルドの店内には、座って食べて帰るまで90分という表示はない。結構な量を注文したけど、急いで食べたくなかったからね」と不満をあらわにした。

なお1週間以内に罰金を支払わない場合は、違反通知1枚につき100ポンドが上乗せされるという。

シャプールさんは罰金通知を受け取ってから数日後、この違反を不服としてマクドナルドに出向いたそうだが、「彼らに助けを求めるのは無理だ。相談しても、自分たちには関係ないことだと言われたよ。いったいどうしたらいいんだろう」と語っており、店からは冷たくあしらわれたもようだ。

駐車場管理会社の代表は「当社が担当する多くのレストランで、すべてのお客様に十分な駐車場を確保するため、時間制限を設けた駐車規制を行っています」と説明し、「これらの制限に関する標識は、駐車場の入り口や場内のさまざまな街灯にもはっきりと表示されています。もしお客様が違反通知を不正に発行されたと思われる場合は、駐車管理会社のガイドラインに従って訴えてください」と述べている。

今回のニュースには、Twitter上で「マクドナルドの食事に90分以上かかるなんて、なぜ? 15分過ぎたら冷めちゃうでしょ」、「セント・ネオツ(ケンブリッジシャーの町)のコスタコーヒーで、1、2分超過しただけで同じような請求をされたことがある。どうしてこのような強要が許されるのだろう?」といった声があがっている。

英国消費者金融情報・討論サイトの『Money Saving Expert』では、駐車場会社から不当と思われる通知を受け取った場合、すぐに払わないようにとアドバイスしている。

同サイトでは「民間の駐車場会社には罰金を科す正式な権利はありませんが、そう思わせようとすることはあります。これらの会社は、契約違反と思われる行為に通知を送っているだけなのです。民間企業が違反通知を発行すること自体に問題はありません。このような形のはっきりしないシステムによって、悪意のある人たちに不必要な力を与えてしまうことが問題なのです」と警告している。

画像は『Cambridgeshire Live 2023年1月20日付「Resident’s ‘parking hell’ as fines make McDonald’s ‘most expensive meal ever’」(Image: Keith Jones)(Image: Cambridge News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 H.R.)