ドラマ『クロサギ』撮影に励む黒島結菜

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11月4日に発表された「『現代用語の基礎知識選』2022ユーキャン新語・流行語大賞」のノミネート30語の1つに「#ちむどんどん反省会」が選ばれた。

同賞の主催者は、「NHK朝の連続テレビ小説『ちむどんどん』の視聴者の間で、放送後に内容を話題にするツイートが大流行。『ちむ』は『肝』のことで『わくわくする』を意味するが、毎朝のドラマの展開に『ワクワクよりも、ドキドキして心配になる』という声が多かった」とコメントを発表した。

このノミネートに、Twitterでは“まさかやー”の声が続出。

《ここまで来ると役者さんがさすがにかわいそう》
《本当に悪い意味で評判に》
《受賞したら誰が式典に行く?》

「’13年に『あまちゃん』で話題になったせりふ『じぇじぇじぇ』が年間大賞に選出されましたが、朝ドラとは直接関係のない言葉がノミネートされるのは初めて。『ちむどん』は唐突な展開や粗い脚本に歴代の朝ドラのなかでも異例の批判が目立ちました。そうした感想を『反省会』のハッシュタグを使って呟いていた視聴者が多かったのです」(テレビ誌ライター)

ヒロイン・暢子を演じた黒島結菜(25)は現在、平野紫耀(25)主演の『クロサギ』(TBS系)でヒロイン・吉川氷柱を演じている。しかし、このドラマでも“反省会地獄”になっているというのだ。

「実は、『#クロサギ反省会』という言葉もTwitterに出現しているのです。朝ドラでは暢子の強い物言いやわが道を行く性格は、視聴者からあまり共感を得られませんでした。そのため、氷柱の真っすぐで正義感の強い性格が、暢子を彷彿とさせているようです。決して黒島さんが悪いわけではないのですが、イメージを引きずってしまっているのです」(前出・テレビ誌ライター)

実際にTwitterでは黒島の演技に苦言を呈する声が上がっていた。

《暢子にしか見えない。そういう演出なのか?》
《前作の悪いイメージが強すぎ》
《暢子は暢子のままでした》

ドラマ終了後も注目を集める『ちむどん』だが、暢子以外の“3姉妹”も新たな道を歩んでいる。

■大学5年生・上白石萌歌が抱える「悩み」

11月6日には、暢子の妹・歌子にフォーカスしたスピンオフドラマ『ちむどんどん外伝 歌子慕情編』(BS4K)が放送された。歌子を演じた清原果耶さんと森七菜さんとともに最後の3人まで残ったメンバーだと聞いています。姉の萌音さん(24)と同じく語学や歌も得意で、幅広い年齢層から人気もあるためNHKは姉妹を高く評価しています。今回のスピンオフでは主演としての“トライアル”も兼ねていたようで、次期ヒロインの筆頭候補の一人です」(制作関係者)

現役の大学生でもある萌歌。『ちむどん』撮影終了後は、学業に励んでいた。10月20日のラジオ番組『SCHOOL OF LOCK! adieu LOCKS!』でこう語っている。

「大学に“ちゃんと”通ってます。リモートの期間が終わりまして。対面の授業が始まって、すごく久々に大学に出向いてます。私は今、大学5年生で週に2日で組んでるんですけど、お友達はみんな卒業してしまって本当に友達がいなくて(笑)。多い日は1限から5限まで取ってて、7.5時間ぐらいずっと勉強してます」

朝ドラヒロインは大学卒業まで“おあずけ”なのかもーー。

そして放送中の『silent』(フジテレビ系)では暢子の姉・良子を演じた川口春奈(27)が熱演中だ。

「川口さん演じる主人公が、目黒蓮さん演じる高校時代の恋人と再会して始まるラブストーリーです。目黒さんは難病のため聴力をほとんど失っている役を演じており、手話と表情のみで演技しています。“涙腺崩壊ドラマ”として初回から話題を呼び、Twitter世界トレンド1位に。第4話は見逃し再生回数が688万回再生を記録し同局作品で過去最高を更新しました」(前出・テレビ誌ライター)

■川口は“ひまわり笑顔”で『silent』現場を照らす

本誌は10月下旬の早朝、東京・渋谷のCDショップ前で撮影に臨む川口と目黒の姿を目撃している。

だが、撮影の合間にほとんど2人が目を合わせることはなかった。

「本ドラマの切ない雰囲気を壊さないために、2人はあえて距離を置いていたのでしょうか。川口さんはカメラが止まっていても目黒さんと手話でやり取りをするなど、役作りに余念がないそうです」(テレビ局関係者)

涙の演技で話題の川口だが、撮影現場では別の一面も。

「今回の共演者はふだんから物静かなタイプが多く、目黒さんもおとなしい性格のようです。そこで、川口さんは自ら笑わせにいくなど、積極的にコミュニケーションをとるムードメーカーに。周囲をパッと明るくさせる川口さんの笑顔は、“ひまわり”そのものだといいます」(前出・テレビ局関係者)

ちむどんどん』卒業後、それぞれの場所で奮闘する3姉妹。上白石と川口に比べて苦戦気味の黒島だが、撮影現場のスタッフたちに支えられているという。

「黒島さんが『クロサギ』の撮影に入ったのは、朝ドラのクランクアップ直後だったそうです。『ちむどん』が不評だったことを気にしていた彼女を気遣い、スタッフ間では『大変だね』がNGワードとして共有されているとか。

たとえば『スケジュール的に大変だね』という意味で声をかけたとしても、黒島さんが『朝ドラの評判で大変だね』という意味に捉えてしまう可能性があるからだそう。『クロサギ』のスタッフたちは、黒島さんが前作の評判を覆し、今作でよき方向へイメージチェンジできればと強く応援しているといいます」(別のテレビ局関係者)

心ない「反省会」が早く終わることを願うばかりだ。