ラジオの中の学校、TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」。11月7日(月)の放送は、『SOCIAL LOCKS! スペシャル』と題してお届けしました。ゲストにryuchellさんとパフォーマーのDAIKIさんを迎え、パーソナリティのこもり校長、ぺえ教頭とともに、同番組も参加した「True Colors Festival」のプロジェクト「True Colors CARAVAN」を振り返りました。



『True Colors Festival』とは、歌や音楽、ダンスなどのパフォーマンスを、障がいや性、世代、言語、国籍などを超えて、個性豊かなアーティストと観客がいっしょになって楽しむ超ダイバーシティ芸術祭です。

――「True Colors CARAVAN」 https://truecolorsfestival.com/jp/program/caravan/で全国7ヵ所へ

こもり校長:ryuchell先生は、「True Colors Festival」のアンバサダーとして、東京での「True Colors CARAVAN」の出発式に参加されています。DAIKI先生は、「True Colors CARAVAN」のCARAVAN Performersとして、すべてのキャラバンに参加されています。

ryuchell・DAIKI:はい!

こもり校長:あらためて、CARAVAN Performersについて説明してもらってもいいですか?

DAIKI:「True Colors CARAVAN」という企画をもとに結成されたチームです。もともとはそれぞれの障がい……車椅子DJや耳の聞こえないダンサー、車椅子のダンサー、僕は低身長症という背が低い病気なんですけど。それぞれがプロとして活躍している人たちを集めて、いろんな障がいがある人だからこそ出せるカラーを全国の人に伝えるために種まきということで……全国を回らせていただきました。

こもり校長:僕も出発式を見ましたけど、エネルギーがすごい! 体を動かして音にのっているのが、心の中から出てくるものを感じました。

ぺえ教頭:そうだね。

こもり校長:「True Colors CARAVAN」は今年(2022年)の4月に東京からスタートして、名古屋、広島、札幌、大阪、北九州、別府と全7ヵ所を回ってきました。

ぺえ教頭:回りきったね、がんばったね。とりあえず、お疲れ様でした(笑)。

こもり校長:ryuchell先生は、東京の出発式はどうでしたか?

ryuchell:それぞれのいろんな色が混ざり合って、見たことのない色になるのが素敵でしたね。



こもり校長:DAIKI先生は全7ヵ所を回られて、印象に残ったことはありましたか?

DAIKI:まず僕たちメンバーが、誰1人コロナとかで欠けずに最後まで走り抜けられたのが奇跡だなと思います。それ以外だと、札幌だけが大雨だったんです。中止はせずにテントを張ったりして、大雨の中でびしょ濡れになりながらやったのがすごい思い出です。

ぺえ教頭:うんうん。

DAIKI:何より、各地にいろいろな障がいのある方がいて……僕たちパフォーマーもスタッフも、障がいのある方と何かを作ったり全国を回るのが初めての人が多かったんです。新幹線のチケットも、車椅子の人たちは1時間、2時間早いものを予約したり、手話通訳さんの大切さを知ったり……。バリアフリーの面を知らないクルーの人たちもいたので、一緒に学んでいく、一緒に知っていくことができました。そういう当たり前ではないことをやってもらうことを、僕たち障がいのあるパフォーマーも感謝しないといけないと思いました。

こもり校長:うん。

DAIKI:当たり前というスタンスではなく、クルーの人たちが知らないことを伝えていく、クルーの人たちからも怖がらずに「何をしたらいいですか?」と聞いてもらえる関係性を作るのが大事なんだな、と思いながら……各地でアクシデントもありましたし、チケットのことや通訳さんのこと、トイレのことだったり、会場のいろいろなバリアフリーもそうなんですけど、本当にいろいろな方に支えられ、僕たちも伝えられることを伝えて、みんなで作り上げてきたなと思います。

こもり校長:そうですね。一緒に何かを作るとなったときに、「どうしたらいいんだろう……?」というのはお互いにあると思うんです。そこのコミュニケーションが取れた大きなきっかけだったと思います。

ぺえ教頭:そうですね。

こもり校長:さまざまなゲストの方も参加してくれて、ステージに登壇してくれた生徒(リスナー)もいたんですよね。



――ここで、別府のステージに登壇したリスナー(15歳)が電話で登場

ぺえ教頭:長崎に住んでいるんだけど、お母さまと一緒に別府に来てくれました。ありがとうね。

リスナー:はい。

ぺえ教頭:ちょっと説明すると……(このリスナーは)ADHDという注意欠如・多動性障害という発達障害を持っていて、自分の嫌だなと思っているところが自分を変えるきっかけになったというメッセージを伝えてくれたんだよね。

こもり校長:登壇してくれてありがとう。当日の「True Colors CARAVAN」のパフォーマンスはどうだった?

リスナー:車椅子の方のダンスがすごいと思いました。車椅子だからできるダンスが魅力的で、あとはDAIKI先生の俊敏な動きや小回りの利くダンスに感動しました。

ぺえ教頭:そうね、みんなパワーをもらっているよね。

DAIKI:ありがとうございます、嬉しいです!

こもり校長:いま、みんなに伝えたいことはある?

リスナー:はい。「変わりたい」という思いは、ネガティブな心から生まれると思うんです。「いまの自分、気に入らないな」というところから始まって、「どこが気に入らないんだろう?」と自分と向き合って探して。それが納得のいくものにしようと、変わりたいという意志が生まれるんだと思います。

こもり校長:うん。

リスナー:最初は大きなことじゃなくてもいいから、小さなことでもいいから変えていけば、大きく変われるきっかけになるんじゃないかな、と思います。

ぺえ教頭:力強いメッセージね。ryuchellどう?

ryuchell:“変わりたい”と思うことは悪くないというか、前進するために進んでいる……本当に声だけでどれだけ真面目な男かわかる……素敵!

こもり校長:DAIKI先生はどうですか?

DAIKI:変わるきっかけってすぐに見つかる人もいれば、巡り会えなくて難しいという人もいると思うんですけど。でも人には必ず変わるきっかけが……1ミリでも1メートルでもあると思っていて。それが今なのかあとなのかは、自分次第なのかなと思います。でも今おっしゃっていたことを言葉にし続けていたら変われると思いますし、前を向いてやっていってほしいなとすごく思いました。

こもり校長:あらためて、声を届けてくれてありがとう!

ぺえ教頭:ありがとう!

リスナー:ありがとうございます!



「True Colors Festival THE CONCERT 2022」が、11月19日(土)、20日(日)に東京ガーデンシアターで開催されます。世界12ヶ国から約100名の障がいのあるアーティストが登場、今回のゲストであるDAIKIさんも参加します。またケイティ・ペリーさんや、きゃりーぱみゅぱみゅさんも出演。詳細はオフィシャルサイト https://truecolorsfestival.com/jp/をご確認ください。



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聴取期限 2022年11月15日(火)AM 4:59 まで

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<番組概要>

番組名:SCHOOL OF LOCK!

パーソナリティ:こもり校長、ぺえ教頭

放送日時:月〜木曜 22:00〜23:55/金曜 22:00〜22:55

番組Webサイト ⇒ https://www.tfm.co.jp/lock/