オリックスの清原へメッセージを送る秋山

写真拡大 (全3枚)

 HERO'S 2006〜ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント準々決勝、秋山成勲(日本/フリー) vs 金泰泳(日本/正道会館)の試合は、秋山が1R2分1秒に腕ひしぎ十字固めを極め、レフリーストップで勝利した。タップをしなかった金は、判定に不満のジェスチャー。会場はブーイングに包まれた。

 “柔道王”秋山と“空手王”金の対決に注目が集まったこの試合は、意外な結末を迎えた。

 立ち上がりから波乱含みの展開だった。試合開始直前、金が体にワセリンを塗っていたことから、イエローカードが飛び出した。打撃の応酬の後、秋山は金を捕らえてマウントポジションを奪い、腕ひしぎ十字固めを極めた。腕が伸びきったところでレフリーがストップをかけたが、タップをしていない金はノーカウントを主張。中途半端な結末に、客席からは大ブーイングが起こった。

 秋山は試合後、「中途半端ですいません。ですが、次に進むことが大事なんで。この勝利を捧げたい人間がニ人いてます。一人は、自分の心の奥底にしまわせてください。もう一人は、いま死に物狂いで頑張ってるオリックスの清原に」と話すと、最後は「柔道最高」と絶叫した。

※試合後、HERO'S審判団が誤審を認めたため、裁定は無効試合となる。また、トーナメントに関しては、その時点までのジャッジにより、秋山の判定勝ちとなった。

『HERO'S 2006』を写真で振り返る/フォトギャラリー
8.5 『HERO'S 2006』全試合結果へ