AIG全英女子オープン、6アンダーで首位発進を決めた渋野日向子【写真:Getty Images】

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AIG全英女子オープン

 米女子ゴルフの海外メジャー今季最終戦・AIG全英女子オープンが5日、英北部ガレーンのミュアフィールド(6680ヤード、パー71)で第2日が行われている。初日は2019年女王の渋野日向子(サントリー)が8バーディー、2ボギーの65で回り、6アンダーで単独首位発進。かつて米女子ツアーを経験した海外選手は「完全にバーディーマシンだった」「勝ち方は知っている」と称賛した。

 米専門局「ゴルフチャンネル」で解説を務めたのは、アマンダ・ブルーメンハースト(米国)だった。08年の全米女子アマ女王で、かつて米女子ツアーを戦ってきた35歳。同局のYouTubeチャンネルに公開された動画の中で、ここ3か月は予選落ちや棄権が続いていた渋野の何が好転したのか聞かれるとこのように話した。

「彼女はキャディーとたくさん話している。パッティングについても。パッティングは最近の彼女の弱みの一つだった。キャディーはバランスを整えることに取り組んでいると話していた。彼女はそれができていた」

 今季から米ツアーに本格参戦している渋野。ブルーメンハーストは「規則に沿って厳密に言えば、彼女は米ツアーのルーキーだけど、実際にはルーキーじゃない」と顔をほころばせながら指摘。日本ツアーで通算6勝を挙げ、19年には年間最優秀選手賞を受賞したことにも触れ、「彼女は勝ち方を知っている」と太鼓判を押した。しかし、近年学んでいる事もあるとし、このように続けた。

「彼女は風の強い状況下のでのプレーを学んでいる。彼女は、20年の全英では風と闘ったと言っていた。それが多くの問題をもたらした。だから今年は全く違う思考で、風を利用するそうだ。風が利益になるようにショットを打っていた。今日はそれにより、驚くべきプレーが見られた。65で回り、8バーディー。完全にバーディーマシンでしたよ」

 強調するように称賛したブルーメンハースト。初日を終えて単独首位に立った19年女王に「日本と海外メジャーでの勝利経験がある。今、パッティングの感覚が良くなってきていることは、スマイリングシンデレラを良い結果に導くだろう」と期待していた。

(THE ANSWER編集部)