「ホンネを言えば、電車には乗って欲しくない。とはいえ、電車を使わないといけない状況もある」―電車内のベビーカー論争まとめ - BLOGOS編集部
※この記事は2012年09月07日にBLOGOSで公開されたものです
ベビーカーを利用する乗客に対する配慮を呼びかけるポスターをめぐって、論争が起きています。■参考記事
・電車内のベビーカー利用に賛否両論 啓発ポスター引き金 - 朝日新聞この記事によると、東京都のポスターに対し、トラブルの報告など、むしろベビーカーを利用する乗客へマナーを求める意見が多数寄せられているといいます。こうした議論について、BLOGOSの読者にも意見を聞いてみました。
一部のいわゆる「モンスターペアレント」や他人の迷惑を省みないずうずうしい態度でなければ、という条件がつく場合もありましたが、「原則ベビーカーを優先すべき」という意見が多く見られました。ただ、その際も「配慮しあった上で」というのが大前提となるようです。
子育てをした者の立場から言えば、どちらの気持ちも多分わかるので、結論を出すのは難しいです。確かに通勤ラッシュ時の幼児連れ、ベビーカーの乗車は、通勤している人には迷惑だし、子供には危険だと思いますが、かと言って、行政や病院など、時間が決まっているような場所に行く際にはどうしてもその時間の電車に乗らなくてはいけないということも有り得ますし。
（中略）
ベビーカー「様」になってはいけませんね。譲り合う気持ちの起こりにくいラッシュ時には乗車を避けることや、歩道で占有しないようになどは当然と、使用者も細心の注意を払うべきですね。
子育て中の親子は経済活動に貢献していない社会のお荷物であり、経済活動に貢献している通勤の自分が優先されるべきだ。だから、ラッシュ時には乗るな。こんな「排除の論理」を公然と公言する人々がネット上にこんなに居ることに、呆れるばかり。
ベビーカーを使う親子も車いすの人も、ここでベビーカーを排除しようとしている人とまったく同様に、いつでも電車に乗って自由に移動する権利がある。そんな当たり前のことが認められない人がまだまだたくさん居るのか。こういう人は、車いすの方も同様の論理で排除するのだろう。どちらも同じ普通の市民なのに。小中学校という義務教育過程で、車いす体験と同様に、ベビーカーを押す経験をさせれば理解してもらえるのかな。
「畳めば」なんて話も、実際に子どもをベビーカーに乗せて使ってみれば、それがいかに現実的でないか、机上の空論か分かるはず。いちいち畳まなければならないなら、わざわざ重くてかさばる、行動の邪魔になるベビーカーなんて使う価値がない。ベビーカーを使うのには、それなりの理由があるから使うのですよ。
ベビーカーくらい、周りが許容してあげれば良いのではないかと思います。ですが、別の案として、一般の電車にもグリーン車みたいなのを作って、ちょっとした追加料金で空いた車両に乗れるようにしてはどうでしょう？ できる事なら、定期のように一定期間乗れるタイプのもので、しかも特定の人(妊婦、身障者、老人、子連れなど)は割引制度を設けるとか。
そう思った理由として、結局は温かい目で見てくれる人ばかりではないと言う事と、ついででなんですがはた目には何ともないように見える身障者にも追加料金なりで楽ができる制度があっても良いかと思った所ですね。うちはまだ子供がいないので詳しくはないのですが、妊婦さんが流産の危険がある時期も、どちらかと言えばまだお腹が目立たない頃なのでしょう？ 見かけと気遣う必要のあるなしは違ったりするのですから。
さて、ベビーカーがダメと言う論調の方にお伺いしたいのだが、車いすはダメですか？ 松葉杖の人や白い杖の人はダメですか？赤ちゃんは自分で自分の事が出来ない訳だから、ある意味障害者ですよ。また満員電車でも、どうしても乗らなくてはならない時はありますよ。一方で、「余分にスペースを使う」ことは事実なので、周囲が配慮したくなるようにベビーカー利用者にも配慮して欲しいという意見もありました。
どうしても移動で満員電車を使わなくてはならない時に、自分がその立場になったら、何が何でも満員電車に乗らないと言う事は出来ますか？ おんぶしてたら、満員電車で赤ちゃんがつぶされる可能性がります。 また、その重さをじっと我慢する事が出来ますか？ 赤ちゃんだけではなく、おむつミルクなどの荷物も沢山ありますよ。
身動きもままならない状態で、場所を取る事は迷惑でしょう。 それは解ります。
でも、迷惑を掛けようとして場所を取っている訳ではない事は理解しましょう。 お互いの配慮と遠慮で成り立っていると思うのですがね。
譲り合いは必要不可欠ですね。 ベビーカーだからといってあからさまに不愉快な顔をする人や、 我が子かわいさ（もしくは自分かわいさ？）のお母さんたちの両方に もっと気を使いあってほしいものです。
現実的にラッシュアワーのベビーカーは禁止でよいと思います。 申し訳ないが学校・仕事の行き帰りの時間に譲り合えるほどのスペースが無いです。 朝７～９時、夜５～７時は申し訳ないが禁止。 女性専用車に男性が乗ってはいけないのと同じでよいと思います。
ホンネを言えば、ベビーカーで電車には乗って欲しくないです。 特に最近のベビーカーはデカいし、 乗降口の真ん前にベビーカーを置いて「しれー」としてる人も多いし・・・。 とはいえ、電車を使わないといけない状況もあるでしょう。では、こうした状況を解決するためには、どのようなアイデアがあるのでしょうか？読者の皆さんは以下のようなアイデアが上げてくれました。
だから乗る場所とかを考えて欲しいな・・と思います。 ラッシュの時間は皆無かもしれませんが、なるべく空いている車両に乗るとか (車椅子の方に怒られるかもですが)車椅子対応の車両とかなら 車両の端っこの椅子がないなど、 スペースがあるので そういう車両を利用するとか....そういう気遣いなどがあれば 少なくとも自分は配慮するなり我慢する気持ちになれると思います。
混雑している路線は、ピーク時間帯の急行・特急電車をやめるなどで電車の本数を増やして単位時間辺りの輸送量を最大化する事を考えた方が合理的
あとはサテライト・オフィスを増やすとか・・
車いす専用スペースをベビーカー兼用にして数を増やす（1両1か所）、まずはそこからスタートしたらどうでしょう。鉄道会社に検討を求めます。
山手線のような時間帯に応じて座席が畳める形式が一番です。 ラッシュ時の座席は不要です。
ラッシュ時も障害者や妊婦さんもいるので、そのような人向けの車両を1つつくり、座席があればよいと思います。 私鉄はなかなかそのような車両を導入しませんね。JRはリニアを自前で導入できるくらい、資金が豊富なので車両更新も積極的です。
行政が乳児を持つ世帯にタクシー券配れば解決じゃないの？と思いますが・・・。身も蓋もない？
今回の論争について、BLOGOSブロガーであるかさこさんが、「通勤ストレスでベビーカーまでもがいじめの対象の恐怖社会」 の中で、働き方を改めることで、まず通勤ラッシュを解消すべきだと主張しています。また、他メディアですが小田嶋隆さんが、日経ビジネスにコラムを書いていますので、あわせてご一読ください。
BLOGOSでは、皆さんの議論への参加および議題の提案もお待ちしております。
■参考
・電車内でのベビーカー利用をめぐって論争…あなたの考えは？・議題提案フォーム
