「子供にも大人と平等の権利、義務、そして罰を与えるべき？」―少年犯罪の有期刑引き上げを考える - BLOGOS編集部
※この記事は2012年09月07日にBLOGOSで公開されたものです
法務省が、罪を犯した少年に対して言い渡せる有期刑を最長で懲役（禁錮）15年までとしている少年法の規定について、より厳しくする方針を固めました。これは、犯罪被害者や裁判員裁判を経験した市民らから「成人と比べて軽すぎる」との指摘があるためで、年数の引き上げを想定しているとのことでした。
こうした有期刑引き上げは、少年犯罪の抑止に効果があるかをBLOGOS読者に聞いてみました。
「効果ある」派は、刑罰を重くすることの効果を認める意見が多く見られました。
少なからずは、あると思う どうせするなら、極刑まで、あるほうが良いと思う 厳しくすることの抑止力は、０と考えるのは刑自体が成立しなくなるし必要なことと思う
年齢というよりは、実情に即した、ものの考え方をするべき 理解している子どもは、確信犯的思考で犯罪を行っているものまでいる 裁判所がきちっと機能していれば良い問題ではあるが
ある。 京都府亀岡市でおきた無免許での死亡事故を起こした未成年者だが、以前にも無免許でつかまったことがある。 明らかに、刑罰が軽いことに高をくくっていた。
また荒れる中学を陸上日本一にまでした原田隆史氏はまず家庭内暴力、校内暴力は警察が介入する案件であることを明確に荒れている中学生に伝えるそうだ。 すなわち重い刑事罰は未成年者にとって必ず抑止効果がある。
刑罰を重くするのは抑止効果が大きい。 大賛成。それに対して、「効果はない」とする方々は、「有期刑の引き上げ」よりも少年法の適用年齢や存在そのものに疑問を呈しています。
学者先生が色々反論されていますが、「飲酒運転に対する罰則が強化されて、飲酒運転が激減した。」のが良い例です。 我々の仲間でも、飲酒運転で免許停止では困るから、酒を飲んだら車を運転しないのが合言葉のようになっている。大変有効な改正でした。
刑期を長くしても、犯罪抑制効果はたいしてないだろう。 それよりも、少年法適用の年齢を「18歳未満」から「15歳未満」もしくは「16歳未満」に下げたほうがいいのではないかと感じている。
ないでしょう。 日本より刑罰の重い国は沢山ありますが、それで抑止になっているとは思えません。 ですが、少年という理由で刑を軽くすることには反対です。 大人と同じにすべきです。
犯行時に18歳に1日足りないという理由で軽くなったり、ちょうど18歳になったばかりだったから、そこを考慮しろとか、裁判でややこしいことになります。動物ではないのですから、子供でもやってはいけないことくらいの判断はできるはずです。
そもそも少年法自体が、戦後の混乱期に生きていくために犯罪を犯す少年を保護するためにつくられたものです。今は生きていくために犯罪を犯す国ではありません。犯した罪は、子供だろうが大人だろうが償うのが本来の姿であり、年齢で償いに差があるのは納得できるものではありません。
少年法を撤廃するのが最良最善の策なのになぜ次善の策を取るのかが分らない。
種々の法律が繁雑になって行くだけではないの？ どうせまた｢人権派」とかの弁護士が実際の少年犯罪の裁判で「刑期が重すぎる～！」とか叫びまわるに決まってる。そしてまた「戻しましょうか？」とか下らない議論が沸いて結局堂々巡り。 「ナントカは元から絶たなきゃダメ」と言うのに。 いつもこの国は戦術をいじくるのが好きで戦略を後回しにする。反対だろ、って。
手ぬるい。どうして子供を差別しようとするのか。子供にも大人と平等の権利、義務、そして罰を与えなければ、歪みをついて悪事を成す人間はこれからも現れる。子供を守ると称して悪事を成すものを野放しにしてはいけないまた、少年が犯罪を起こした場合、親の責任を問うべきだとする意見も見られました。
わたくしの意見としては、少年が有罪に問われる場合は、同時に保護者の責任も問われるということです。
少年が犯罪を犯すことを、未然に家庭で防ぐためには、 一般化された法律の中での家庭内教育が必要。 子供が犯罪を犯すことで両親も罪に問われることが 決まっているのなら、少年法を改正するよりも、 抑止効果があるのでは？
少年法は少年を保護しているのではなく、 少年を育てた家庭および両親を保護しているに過ぎない。
ただその義務も、いたずらに長期的にする必要もないので、 あくまでも義務教育終了まで。
＞＞ 「少年事件の有期刑引き上げ」、犯罪抑止に効果があると思う？ あるかもしれないが、極僅かであろう。 少なくとも、目標としている抑止効果には至らないと思う。その後、少年法の有期刑の上限20年にするという改正案が公表されています。
それより、保護者の責任を同時に問うような法改正をお願いしたい。 犯行に至るまでの家庭環境、教育の怠慢、その蓄積も無視できない。 少なくとも、保護者にも責任感を持って、家庭内の教育に取り組んで いただかないと、「家庭内で許されること＝家庭外で許されること」と 思われても困る。
もっといえば、義務教育が終わったら、選挙権等すべての権利を与えてOK。 その代わり、少年法等すべての責任も大人と同等にする。
・ 少年法、有期刑の上限２０年に 法務省が改正案公表-時事通信
また、今回のテーマとは、多少ずれますが、亀岡市の未成年による無免許運転事故に関しては前川弁護士が未成年者による事故と損害賠償責任―京都・亀岡の事故 というエントリで、問題点を解説しています。ぜひご一読ください。
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■参考
・「少年事件の有期刑引き上げ」、犯罪抑止に効果があると思う？・議題提案フォーム
