ホステス大会で大きな収穫 ルーキー・藤田かれん、いつか大きな花を咲かせてみせる(撮影:鈴木祥)

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<Hanasaka Ladies Yanmar Golf Tournament 最終日◇9日◇琵琶湖CC 琵琶湖・三上C(滋賀県)◇6360ヤード・パー72>
ステップ・アップ・ツアー「Hanasaka Ladies Yanmar Golf Tournament」の共催社はヤンマーホールディングス。同社のロゴを右肩につけ戦ったホステスプロ、藤田かれんはトータル12オーバー・47位タイでフィニッシュした。ルーキーとして先週のレギュラーツアー「ヤマハレディース」でプロデビュー。2戦目がこの試合だったが、思うような結果は残せなかった。
藤田は琵琶湖CCのある滋賀出身。高校卒業後、プロテスト合格までは同コースで研修生として勤めていた。家族や友人などがコースに多数応援にかけつけたが、「3日間、本当に多くの皆さんに応援していただきました。感謝はもちろん、結果が残せず申し訳ない思いがあります」と率直な気持ちを話してくれた。
このコースのことは隅々まで知っているが、逆に行ってはいけない場所を意識しすぎるなどの弊害もあった。「ホステスプロとしての重圧に勝てず、まだまだ足りない部分があることに気づかされました」。もちろん悔しいが、それだけで終わらせるつもりはもちろんない。
「ショットに関してはオフの間に1年間戦える体作りをしてきて、プロの中でも通じると自信を持つことができました。上位に入る選手との一番大きな差は、アプローチとパッティング。ショット力をキープしつつ、小技も磨いていきたいです」と明確な目標を得ることができたのが収穫だ。
学生時代は陸上で短距離走の選手だったこともあり、瞬発力には自信がある。そしてそれを生かした思い切りのいいスイングでドライバーの平均飛距離は240〜250ヤード。飛ばしが魅力の選手で、大きなポテンシャルを感じさせる。
兄の翼さんも2017年にプロテストに合格しており、ゴルフのアドバイスをしあう心強い味方。父・信之さんは小学校1年生から藤田のプレーをみているコーチ的存在だ。家族のサポートも藤田のゴルフ人生の大きな支えとなっている。
ホステス大会で得た課題、そして自信。この貴重な経験を糧として、これからもツアーでの活躍を目指し戦っていく。

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