マイケルギオン(株)(TDB企業コード:261023642、東京都新宿区矢来町94-3)は、3月9日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は伊藤博昭弁護士(東京都中央区日本橋兜町15-12、TH総合法律事務所、電話03-6911-2500)。債権届け出期間は4月6日まで。  当社は、2005年(平成17年)6月に設立。映画会社を主体に、音楽会社、映像制作会社などを得意先に、映画やドラマ、バラエティー番組、ミュージッククリップなど製作を手がけていたほか、ロケーション情報提供、場所確保、ロケハン・撮影時のキャスティングなどロケーションサービスを手がけ、2018年5月期には年収入高約2億2100万円を計上していた。

 当社が事業譲渡を受けた旧会社時代に製作した『ももいろそらを』(監督小林啓一氏)は1600万円の低予算ながら第24回東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門最優秀作品賞ほか、国内外で受賞するなど高い評価を得ていた。同作品は、2021年6月から一部地域で再上映されていたほか、今年の1月には作品のブルーレイ販売がなされていた。

 しかし、近年は赤字決算が散発し、財務内容も債務超過の状況が続くなど、厳しい運営を強いられ、取引先に対する未払いが発生するなど注目されるなか、今回の措置となった。

 負債は現在調査中。