学生が注目している企業200社リスト、SNSデータ分析で判明!【2021年度版】

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学生が本当に注目している企業は?
SNSデータ分析で浮かぶ「意外な社名」

 2023年卒の学生の就活が、いよいよ幕を開ける。今の就活生の親たちが就活をしていた時代は、分厚い紙媒体をめくって興味がある企業にハガキを送り、資料請求することから企業研究を始めるのが一般的だった。

 しかし、今や就活の様相は様変わり。今どきの大学生は、ネットを活用した情報収集が当たり前となっている。特に重視されているのが、TwitterをはじめとしたSNSである。気になる業界・企業の詳しい情報、時にはOB・OGのクチコミ情報までをSNSでまめにチェックする人は多い。情報に敏感な学生たちがSNSを通じてどんな企業に注目しているのかを体系的に知ることができれば、世の就活生にとって大いに会社選びの参考になるはずだ。

 そんなニーズにマッチした情報を提供しているのが、株式会社No Companyである。同社は、デジタルマーケティング・広告事業を行う博報堂グループの株式会社スパイスボックス傘下で、企業の人事部門向けに採用広報(採用マーケティング)支援を手がけている。昨年、SNSで学生らの関心が高い「学生の注目企業2021」(注)を発表した。

 これは、同社独自のソーシャルリスニングツール「THINK」を使って、主要メディアが掲載している企業の情報がSNS上でどれだけ若者層から注目を集めたのか、その大きさを「エンゲージメント量」として定量的に可視化するもので、2019年から発表されている。

(注)「就職活動において企業の情報収集をする際によく見るメディア、企業のニュースを知るために見ているメディア」について、就職活動準備中や内定獲得済みの大学2〜4年生(n=428名)にアンケートを実施し、学生が就活で参考にしているトップ20のメディア(ワンキャリア、FastGrow、リクナビ、マイナビ、外資就活ドットコム、Wantedly、キャリアハック、NewsPicksなど)をピックアップ。それらのメディアに掲載された「企業名が入っている記事(該当する企業に関するあらゆる記事)」「企業の社員が取り上げられている記事」が、SNS(Facebook、Twitter)上でどれほど「いいね」や「リツイート」「シェア」「コメント」などのアクションをされたのか、その総量(=エンゲージメント量と呼ぶ)を計測した。ポジティブな反応、ネガティブな反応の双方を含んだ数値で、数が多いほど多くの学生が話題にしているという意味で「注目されている」と定義している。データ取得期間は、2020年7月1日〜21年6月30日の1年間。エンゲージメント量が高い企業・団体・組織200社を掲載した。

 では、20のメディアにおいてSNS上で話題になったのはどんな企業の情報なのだろうか。

 上位から見ていくと、エンゲージメント量が10万を超えたのは、スタートトゥディ、カバーの2社。5万以上がメルタ、キャスター、STPRの3社。1万以上が小さな一歩、気象庁、ビビッドガーデン、NHKなど7社となった。

 ここまでは意外と知らない企業が多いと思うが、エンゲージメント量が3000〜5000のクラスではポピュラーな企業が多く顔を出す。セールスフォース・ドットコム(現セールスフォース・ジャパン)、メルカリ、グッドパッチ、ドワンゴ、サイバーエージェント、サイボウズ、LINE、KDDIなどだ。

 業種や企業規模はまちまちだが、 大手IT企業やベンチャー企業がSNS上で大きな注目を集めていることが分かる。次ページから始まる一覧表で確認してみよう。

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