本格タイ料理店「バンコクキッチン」が特別清算

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 バンコクキッチン(株)(TDB企業コード:987475887、資本金3500万円、東京都千代田区飯田橋3-1-3、代表清算人関昭彦氏)は、10月21日に東京地裁より特別清算開始命令を受けた。

 当社は、2003年(平成15年)4月に設立。タイ料理店「バンコクキッチン」を経営していた。マニュアル化された大手チェーン店とは一線を画す本格的なタイ料理が特徴で、シェフには経験豊富なタイ出身の料理人のみを採用、料理の辛さの調整、パクチーなど香草の有無、アレルギー配慮の食材使用など顧客の好みや要望に配慮しつつも値頃感のある価格に設定、OLやサラリーマンをターゲットにランチビュッフェからコース料理まで提供していた。エスニック料理の人気を背景に一定の固定客を獲得。店舗数も一時は都内の繁華街、オフィス街に9店舗に達し、2013年3月期には年売上高約6億6000万円を計上していた。

 しかし、競合激化に伴い近年の店舗数は銀座コリドー街店、丸の内店、有楽町店、赤坂店、新宿店の合計5店舗に縮小、2019年3月期の年売上高は約4億4000万円にまで減少していた。新型コロナウイルスの流行による影響を受けるなか、昨春以降、ほとんどの店舗の営業を終了。2021年1月5日株主総会の決議により解散、今回の措置となった。

 負債は現在調査中。

 なお、一部の店舗は他社が運営主体となり、営業を継続中。