社会福祉法人サンフェニックス(TDB企業コード:620149468、広島県福山市瀬戸町地頭分字小立2721、代表佐藤裕紀氏)は、9月28日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日再生手続き開始決定を受けた。

 申請代理人は縣俊介弁護士(東京都港区虎ノ門2-1-1、みなと協和法律事務所、電話03-5545-8075)、管財人は綾克己弁護士(東京都千代田区大手町1-8-1、ときわ法律事務所、電話03-3271-5140)が選任されている。

 当法人は、1994年(平成6年)12月に設立。サンフェニックス(広島県福山市)、丘の上ケアハウス(広島県福山市)、三愛園(岡山県笠岡市)、青松楼(岡山県笠岡市)、エバーグリーン花園(広島県福山市)、ハートテラス中野弥生町(東京都中野区)などの老人福祉施設の運営を行っていた。2015年3月期の年収入高は約20億9700万円を計上していた。

 しかし、積極的な設備投資によって借入金が増加する一方、先行投資負担から連続欠損が続き、業況が悪化。2020年3月期の年収入高は約20億9000万円を計上していたものの、2021年1月には決済難を生じ、信用不安が増大していた。今夏には資金繰りが一段と悪化、一部施設の休止を余儀なくされる状況となり、今回の措置となった。

 負債は2020年3月期末時点で約64億8300万円。