ロマンが詰まったひと皿。ミシュランシェフ 鳥羽周作さんの「ニュージャパンカレー」【今日のおうちカレー #7月17日】
懐かしいけど、新しい。ニュージャパンカレー
鳥羽周作/sio オーナーシェフ
ミシュラン1つ星レストラン「sio」オーナーシェフ。サッカー選手、小学校教員を経て、32歳で料理の世界に飛び込む。「DIRITTO」「Florilege」「Aria di Tacubo」などで研鑽を積み「Gris」のシェフに就任したのち、2018年7月「sio」をオープン。 味の評判だけでなく斬新な経営戦略で、あらゆる方面から注目を浴びている。
紹介する「ニュージャパンカレー」は、僕たちが“ネオ居酒屋”として展開する、大阪 心斎橋の居酒屋「ザ・ニューワールド」で出しているメニュー。
お店のメニューではありますが、我が家でも鉄板のカレーレシピを今回大公開しちゃおうと思います!
銀皿に盛られた懐かしさ満点のカレーと生卵とトンカツ……。僕たちのロマンが詰まったひと皿は、「懐かしいけど、新しい。ワクワクする。」というお店のコンセプトを象徴したカレーです。
楽しさや高揚感が得られる“レトロポップ”なカレーを、ぜひ味わってみてください。
〈ニュージャパンカレー〉
調理時間:30~40分
材料(2人分)
・玉ねぎ……300g
・水……500g
・粉末チキンコンソメ……2.5g
a. りんご(すりおろし)……1/8個
a. カレールー(ジャワカレー)……90g
a. ウスターソース……20g
a. 濃口しょうゆ……10g
a. はちみつ……10g
・牛乳……50g
・水溶き片栗粉……20g(片栗粉10g、水10g)
・サラダ油……40g
・ご飯……適量
・トンカツ(市販)……2枚
・卵黄……2個
・福神漬け……100g
コツ・ポイント
玉ねぎを、ベース用と具材用に分ける
ひとつ目のポイントは、玉ねぎをベース用と具材用に分けることです。ベース用は薄切りにしてよく炒めることで甘さとコクを引き出し、具材用はサッと炒めて食感を残します。
ふたつ目は、味付けやトッピング。ノスタルジーを感じるルーを用いた少し濃度のあるカレーは、牛乳やはちみつを入れることでまろやかに仕上がります。
トッピングの福神漬けは、食感と味わいにリズムを出すので、たっぷりのせるのがおすすめです。
作り方
1. 玉ねぎを切る
玉ねぎの2/3を2mmほどの薄切り、残り1/3を1cm幅のくし切りにします。
2. ベース用の玉ねぎを炒める
熱した鍋にサラダ油20gを入れて、薄切りの玉ねぎを炒めます。甘さを引き出すため塩をひとつまみ(分量外)加え、しんなりしてクリーム色になるまで炒めます
※今の時期の玉ねぎは甘いので、飴色より手前のクリーム色で問題ありません
3. 調味料を加えて、とろみをつける
2に水とチキンコンソメを加えて強火にし、沸騰したら弱火にしてアクを取ります。
(a)を加えます。ルーが完全に溶けたら水溶き片栗粉でとろみをつけ、最後に牛乳を加えます。
4. 具材用の玉ねぎを炒める
フライパンを熱してサラダ油20gを入れ、くし切りの玉ねぎを加えます。食感が残る程度に炒め、3に加えます。
5. 盛り付けてトッピングすれば完成
お皿に好きな量のご飯を広げ、カレーを全体にかけます。
右側にたっぷりの福神漬け、左側に温めたトンカツをのせ、中心に卵黄を落としたら完成です。全体を混ぜながら豪快に召し上がってください。
たくさん作ってガッツリ味わってほしい!
市販のカレールーを使うので、ご自宅でも簡単に作れます。特別な日ではなく日常に寄り添うカレーとして、一度にたくさん作ってガッツリ食べていただきたいです。
トッピングには、これまたノスタルジーを感じる生姜焼きやコロッケなどもおすすめ!「懐かしいけど、新しい。ワクワクする。」カレーをお楽しみください。
文・写真/鳥羽周作
企画・編集/macaroni 編集部