ホットプレートで手軽にスパイシー!「みそ漬けタンドリーチキン」【調理家電でラク家事ごはん #5】
ホットプレートフル活用!薬膳料理家が教える簡単スパイス料理
スパイスは、料理に香りや色、辛味などをつける調味料として使われています。「でも、スパイスの効用はそれだけではないんですよ」というのは、国際中医薬膳師でもある齋藤菜々子さん。
「スパイスには、食欲を増進する、身体を温めるなどの効能を持つものがいくつもあります。そのなかには昔から生薬として活用されてきたものも多いんですよ」
気温が高いからこそ、冷たいものを摂りすぎたり、クーラーで身体を冷やしたりしがちな暑い季節。手軽に作れてしかもおいしいホットプレートで作るスパイス料理を覚えておけば、元気に夏をのり切る役に立つに違いありません。
ホットプレートで手軽に!みそ漬けタンドリーチキン
調理時間:15分(漬け込み時間を除く)
ホットプレートで作るスパイス料理。最初にご紹介するのは、みそ漬けタンドリーチキンです。タンドリーチキンはインドレストランでおなじみの料理ですが、専用の窯がないと焼けないと思い込んでいた人も多いはず。
「意外かもしれませんが、ホットプレートでタンドリーチキンが焼けるんです。フタをして蒸し焼きにすれば、簡単に作ることができます。漬け込み時間を除けば、調理に必要な時間はわずか15分!」と齋藤さんは太鼓判を押します。
使用するスパイスは、ターメリック、クミン、カイエンペッパー(別名チリペッパー)、パプリカパウダーの4種類。
「ターメリックは姜黄(きょうおう)とも呼ばれ、血流促進や月経痛を和らげるなどの効果が期待できます。クミンはストレスの緩和や身体を温める効果があり 、カイエンペッパーにも身体を温めてくれるなどの効果があるといわれています」
材料(4人分)
・鶏もも肉……2枚(約600g)
・ピーマン……2個
・赤パプリカ……1/4個
・玉ねぎ……1/4個
・サラダ油……小さじ1杯
・レモン(くし切り)……適量
a.しょうが(すりおろし)……小さじ1杯
a.にんにく(すりおろし)……小さじ1/2杯
a.ヨーグルト(プレーン)……大さじ4杯
a.みそ……大さじ3杯
※(今回は「プラス糀 無添加 糀美人」を使用)
a.ケチャップ……大さじ1杯
a.パプリカパウダー……小さじ2杯
a.ターメリック……小さじ1杯
a.クミンパウダー……小さじ1/2杯
a.カイエンペッパー……小さじ1/2杯
作り方
1. 材料を切る
ピーマンは種とヘタを除き、縦に4等分にし、斜め半分に切ります。パプリカは種とヘタを除き、縦に3等分にし、斜め半分に切ります。玉ねぎは4等分のくし切りにします。
鶏もも肉は余分な脂身を除き、両面にフォークで数か所穴を開け、1枚を6等分に切ります。
「大きめに切ることでジューシーに仕上がり、食べ応えも出ます」
2.(a)を合わせる
(a)を袋に入れてよくもみます。
「タンドリーチキンは通常塩で味付けするのですが、その塩分をみそで補うことにしました。みそを使うとコクやうまみが出て、日本人好みな味に仕上がります」
3. 鶏肉と野菜を2に入れてもみこむ
(a)を合わせた 2 の袋に鶏肉と野菜を加え、よくもみます。空気を抜いて密閉し、冷蔵庫に30分置きます。
4. 鶏肉と野菜を焼く
ホットプレートの温度を中温に設定し、サラダ油を引きます。ホットプレートが温まったら 3 を入れます。鶏肉は皮目を下にし、焼き色がつくまで5~6分焼きます。
5. 鶏肉をひっくり返す
鶏肉を返し、野菜をさっと混ぜ、フタをしてさらに4分蒸し焼きにすれば完成です。
レモンを絞って召し上がれ
器に盛り、レモンを絞っていただきます。とてもスパイシーで、食べ応えもありました。みそを用いているので、ごはんとの相性も良さそうです。
「ひと晩ほど漬けておくことも可能なので、事前に漬けておき、忙しいときは焼くだけでもOK。BBQなどでも活躍します」
次回は、インドネシアの屋台料理として知られるサテが登場。スパイスを混ぜたペーストに鶏肉を漬け込み、串焼きにしてホットプレートで焼くレシピを教えてもらいます。
文・取材/中島茂信
撮影/海老澤 勇
企画協力/マルコメ、YAMAZEN