(Credit: Kendall Hoopes from Pexels)


カルダシェフ・スケールを知っていますか?


天文学者ニコライ・カルダシェフによる「宇宙文明の発展レベルを示すスケール」です。拡張案や修正案なども後に加わり、今ではだいたい下記に分類されます。


タイプ1文明:自分の惑星で利用可能なエネルギーを使用できる
タイプ2文明:自分の恒星や惑星系で利用可能なエネルギーを使用できる
タイプ3文明:自分が所属している銀河系で利用可能なエネルギーを使用できる
タイプ4文明:複数の銀河系で利用可能なエネルギーを使用できる



この動画では、カルダシェフ・スケールをさらに細かいカテゴリーに分けて、それぞれの文明やエイリアンの存在について解説しています。


狩猟採集社会も含むタイプ0からタイプ1の間があると仮定したとき、私たちは今、0.75ほどの所にいます。今のペースで文明が進んでいけば、数百年ほどで、やっとタイプ1に達します。


【▲ What Do Alien Civilizations Look Like? The Kardashev Scale より(5:08)】


タイプ1未満の文明は、地球以外にも存在すると考えられています。しかし、現在人類が発せられる電波は、銀河の中のごくわずかな範囲にしか届けられません。もし仮に数光年先のエイリアンに電波が届いたとしても、その電波はただの意味のないノイズになっているかもしれません。


タイプ1からタイプ2までの文明では、他の星を発掘しようとします。そして、タイプ2からタイプ3では、銀河系全体の支配が目標となります。


【▲ What Do Alien Civilizations Look Like? The Kardashev Scale より(5:55)】


文明がタイプ3に近づくと、現在の私たちには、どのように文明が進んでいくか全く予想ができません。数千年もかかるような距離をどうやって移動するかなど、今の私たちには理解できないことが多すぎるからです。


また、もしすでにタイプ3に達しているエイリアンがいるとすれば、その大規模な活動の何らかのサインに私たちは気付くはずです。したがって、タイプ3のような高度の文明に達したエイリアンはまだいないと推測できます。


しかし、「進歩した文明はすでに宇宙進出を果たしているはず」という考え自体、いまだタイプ1にすら達していない私たちの未熟な思考なのかもしれません。タイプ3以上の文明からすれば、私たちの文明は、まだアリの巣のようにちっぽけで、人類はバクテリアのようにどうでも良い存在だからです。


私たちがまだエイリアンに出会えていないのは、私たちが彼らにとって価値のない存在だからなのかもしれません。


動画では、それぞれの文明レベルについて細かく説明しています。気になる方は、ぜひ見てみてください。


 


source: YouTube
文/sorae編集部