米誌「USニューズ&ワールドレポート」が発表した「世界で最も強い国ランキング」の2020年版では、1位が米国、2位がロシア、3位が中国となっており、日本は7位だった。(イメージ写真提供:123RF)

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 米誌「USニューズ&ワールドレポート」が発表した「世界で最も強い国ランキング」の2020年版では、1位が米国、2位がロシア、3位が中国となっており、日本は7位だった。日本は実力ある国だと評価されていると言えるが、中国メディアの百家号はこのほど、日本の総合的な実力について分析する記事を掲載した。経済、軍事、国土面積、人口、科学技術の分野から日本について評価している。

 まず、経済面で日本は長く世界第2位の経済大国の地位を保ってきたと指摘した。2010年に中国に追い越され、3位に転落したとはいえ、欧州の強国である英国やドイツ、フランスは今後10年から20年かけても日本を超えられないだろうと主張し、日本の経済力を高く評価した。

 軍事面では、日本の兵力はドイツやフランスには及ばないが英国より多いと紹介した。日本は空軍力もさることながら海軍力が特に強力で、潜水艦は常に最新型を投入しており、陸軍力でも10式戦車は世界で最も先進的な戦車の1つであるため、欧州諸国の軍と比べても全く引けを取らないとしている。

 国土面積を見ると、約37万キロ平方メートルの日本は欧州諸国と比べて大きい国だと指摘した。また、記事によると人口の少ない国は1人当たりのGDPが高くても世界的に影響を与える国とはなり得ないという。この点で、約1億2000万人という人口の日本には強みがあると分析した。

 科学技術の実力については、日本は1970年代から80年代にかけてすでにピークに達しており、今でも電子産業やロボット、精密工作機械、宇宙開発や原子力エネルギーなどの分野で世界トップレベルだと高く評価した。

 記事は、日本の総合的な実力は欧州の多くの国を上回っているとし、経済力や軍事力といった点では大国としての条件を兼ね備えていると指摘する一方、日本の近くには中国やロシアという大国があり、さらに東アジアのはずれに位置するという地政学的条件の悪さがネックだと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)