亡くなった仲間に会いにきた犬(画像は『Daily Star 2020年11月8日付「Grieving dog refuses to leave dead friend’s side after pooch was mown down by cars」(Image: Douyin/Dog’sWorld)』のスクリーンショット)

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忠犬ハチ公のように、多くの犬は飼い主に対し強い忠誠心を示すことで知られている。このたび中国で、1頭の野良犬が仲間が事故に遭った現場を離れずにいる姿が撮影されSNSでシェアされた。犬が仲間を想う切ない気持ちがひしひしと伝わってくる動画は、多くの人の涙を誘い拡散中だ。『Daily Star』『bilibili』などが伝えている。

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いつも同じ道を車で通る中国の男性が、同じ場所に同じ犬が4日間連続でいることに気付いた。男性は4日目、車の中から犬の様子を撮影し、その動画を中国版TikTok「抖音」に投稿した。

動画では1頭の犬が道路の真ん中で仰向けになり、地面に背中を擦り付けているのが見て取れる。車がゆっくりと近づいてくるのに気付いた犬は、一旦は身体を起こすもののその場を動こうとはしない。それどころか道路上で潰されてペシャンコになった“何か”の臭いを嗅ぐと、またゴロゴロと身体を擦り付けた。

男性は後になって、そこで1頭の犬が車にはねられたことを知り、あの野良犬が仲間を想ってその場を離れないでいることを悟ったのだった。

「仲間が死んで4日目。なぜこの犬が同じ場所にいたのか、その理由がわかったよ」―男性は動画にそんな言葉を添えており、SNSには次のような声があがった。

「仲間の犬がペシャンコになってもこうやって毎日やってくるなんて、なんて悲しいの。」
「見ているだけで心が痛い。亡くなった犬がこんなになるまで、なぜ誰も何もしなかったのだろう。」
「野良犬でも愛を持って接するべき。」
「唯一の仲間だったんだろうね。」

ちなみに「犬が亡くなった仲間のそばを離れない」というニュースは度々報じられており、今年5月には米テキサス州で、道路脇で事故に遭ったきょうだいの亡骸を守るように寄り添う犬が目撃されていた。また2018年1月には中国で、野良犬の集団が道路を渡ろうとした際に1頭だけ轢かれてしまった。事故は道路の真ん中で起きたが、4頭の仲間はその場から離れようとはしなかったという。

画像は『Daily Star 2020年11月8日付「Grieving dog refuses to leave dead friend’s side after pooch was mown down by cars」(Image: Douyin/Dog’sWorld)』『Bilibili  2020年11月7日付「同伴被碾死的第四天.........真的让人感慨万千」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)