国営不動産開発企業・華遠グループ元会長の任志強氏(2013年11月18日撮影、資料写真)。(c)China News Service (CNS) / AFP

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【AFP=時事】中国の不動産王で、習近平(Xi Jinping)国家主席を公然と批判してきた任志強(Ren Zhiqiang)氏(69)が22日、「汚職、収賄、公金横領」の罪で懲役18年に処された。裁判所の発表で明らかになった。

 かつて共産党中枢のエリートの一人だった任氏は、習主席を「道化師」と呼び、その新型コロナウイルス感染症対策を厳しく批判する文章を執筆した直後の今年3月から、公の場に姿を見せていなかった。

 北京の第2中級人民法院(地裁)の22日の判決によると、任氏は5000万元(約7億7000万円)近い公金を横領した上、125万元(約1900万円)相当の賄賂を受領。同氏は「全ての罪を自発的かつ正直に認め」ており、上訴しない意向だという。

 同氏には、420万元(約6500万円)の罰金も科された。 

 人権団体は、習氏および共産党が、批判者らの口封じの手段として汚職容疑を利用していると訴えている。

 国有の不動産開発会社、華遠(Huayuan)グループの元会長だった任氏は、中国指導部への率直な批判で「大砲」の異名をとる。

 共産党の懲戒機関は4月、任氏に対する調査を開始。今月11日から北京で裁判が始まっていた。

 任氏は中国版ツイッター(Twitter)の「微博(ウェイボー、Weibo)」上にフォロワー数百万人を抱える影響力のあるブログを持っていたが、報道の自由の拡大を繰り返し訴えた同氏のアカウントは2016年、当局に凍結された。

【翻訳編集】AFPBB News

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