【スタッフコラム】毎日悩みながら奮闘中!なべこの離乳食体験記
なべこの離乳食体験記
母乳やミルクがメインだった赤ちゃんも、あっという間に離乳食がスタートします。
育児や家事に追われる合間を縫って、離乳食について下調べをしたり、必要なものを購入したりと、子育て中は心休まる暇もなし。
ところがどっこい!
初めての離乳食は特に悩みは尽きず……。
“順調だったのに突然食べなくなった”、“こんなメニューでいいのかな?”
つまずく度にネットで検索……。
先輩ママさん方のブログや、某質問サイトに助けられたことも少なくありませんでした。
そのようなことを踏まえ、このコラムでは、この3月に1歳を迎えた息子の離乳食について、自身の振り返りも兼ねて私なりの体験をシェアしたいと思います。
専門家ではありませんので、あくまで参考程度にご覧いただければと思います。
順調な初期から心折れた中期
息子の場合、ペーストがメインの離乳食初期は、食べ終わってしまうのが惜しいほど超順調に進み、ストレスフリーでした。
ですが中期に入って食材を刻むようになった途端に、パタッと食べなくなってしまったのです。
食材の形状が変わっただけでも、歯が生えそろっていない赤ちゃんにとっては、それがどんなに大変なことか……。今となってはそう考えられますが、当時はせっかく作った離乳食を食べてもらえず、ただただ落胆するばかりでした。
息子は生後2ヶ月で哺乳瓶拒否になり、それ以降は母乳で育てていますので、食べない時には母乳が頼り。ですが無情にも、歯が生え始めてかゆい故におっぱいを上手に飲むことができず、切れてしまって激痛。私のイライラは増すばかりでした。
"今日はきっと食べてくれるだろう”と希望をもって作るものの、一筋縄ではいかず。心もカラダもボロボロだった私を見兼ね、ある日オットが、“食べることが楽しくなるように”と絵本を買ってきてくれました。
余裕のない私にはその発想はまるでなかったので、食べる食べないの云々は関係なくとてもうれしくて、張り詰めた心をナチュラルに解きほぐしてくれました。
ちょうど同じ頃、先輩ママさん方とランチしたときに、離乳食を食べないことを相談したこともありました。唯一食べるのはバナナくらいで……。と漏らしたら、返ってきたのは「いいじゃんバナナ、最高だよ!」という思いもかけない言葉。
その一言で、暗闇から抜け出せたような感覚になりました。
以来バナナだけで食べさせるのではなく、ヨーグルトや豆乳、刻んだ野菜を混ぜてみようと、発想が広げられるように。そしたらもう、食べる食べる。今はバナナメインでいい時期だと割り切ったら、驚くほど心が軽くなりました。
息子の場合は「バナナ」でしたが、お子さんの食べてくれる食材を見極め、その食材から幅を広げるのも、一つの手かもしれません。
息子は寝返りからズリバイになるまではゆっくりペースでしたが、9ヶ月に入った途端にグンと動くようになりました。後追いやつかまり立ちもし始めて行動範囲が広がると、運動量が増えたからか、バナナ以外も驚くほど食べるようになりました。
今でも食べムラはありますが、大人でも食欲ないときはあるしな……と、以前よりも食べないことへの執着はなくなりました。
なべこ流⁉離乳食作りの定義と定番メニュー
モリモリ食べてくれるのはうれしいけれど、次は別の問題が立ちはだかります。
「さて、今日のメニューはどうしよう」
……そう、容赦なく別の悩みが押し迫ってくるんですよね(笑)。
Instagramで離乳食のハッシュタグ検索をしては、すてきな手作り離乳食に圧倒されて落ち込むばかり。
でも、できないことをすれば疲れが溜まり、イライラするのが目に見えていたので、私なりに息子にも私にとっても最善な方法を模索しました。
ポイントは2点です。
私の場合、おかずを作り置きして冷凍保存する方法は、かえって手間と感じてしまうため取り入れていません。
ですが、足が早い食材はなるべく購入日に下ごしらえをして冷凍保存するようにしています。おかゆ、ツナやひじきなど、一度に食べきれない食材も同様です。それだけでもじゅうぶん時短になります。
離乳食段階では、ほとんど味付けの必要がないため、先述の通り凝ったメニューを作るのはやめようと早々に切り替えました。おしゃれな盛り付けも然り。
おしゃれな盛り付けで自分のモチベーションが上がるならいいのですが、不器用な私には不向きでした(笑)。だけど、編集部の仲間たちから出産祝いでいただいたかわいい器のおかげで気分も上がるし、それなりにみえるのが救いでした。
毎日違ったメニューを作り続けることも、今の自分には荷が重すぎると感じ、多少後ろめたさはあるものの、朝はごはん、昼はパン、夜は麺と、メニューをパターン化することに。
そうすると、献立を考える必要もなし。冷蔵庫にある食材を組み合わせて作るだけなので楽ちんです。
ごはんや麺の場合は具沢山に、パンの場合はフレンチトーストや、トマトに刻み野菜をやツナやゆでたまごを混ぜ、食パンに塗ってサンドイッチに。これがわが家の定番です。作りたてのおかゆの日は、お米のおいしさを存分に味わってほしいのでそのままで。大人の味噌汁を取り分けて、出汁で薄めておかず代わりにします。
幸い息子は、変わり映えしないメニューでも飽きることはなかったので、このやり方で良かったと思うようにしています。
中期(モグモグ期)メニュー
▲ ツナ・にんじん・キャベツ・ひじき入りおかゆ、バナナヨーグルト
専業主婦でも朝はやっぱり慌ただしいので、食が進むよう、なるべく息子が好きなものを組み合わせています。遊び食べが始まって、のろのろペースのときがある今でも、バナナヨーグルトに助けられています。
▲ 玉ねぎ・にんじん・大根・ささみ入りそうめん、大根葉のポテトサラダ、りんご
パサつきがちなイモ類のおかずは、汁気がある麺と合わせて。
後期(カミカミ期)メニュー
▲ ほうれん草がゆ、じゃがいも・キャベツ・にんじん・しらすのおやき・りんご
カミカミ期に入ると、手づかみ食べにもトライ!
じゃがいも使ったおやきは、口に入れるとほどけるほどの柔らかさなので、食べやすくお気に召したようでした。あれこれ混ぜ込んで、栄養たっぷりにできるのもうれしいポイントです。
▲ サンタそうめん・ポテトサラダ・いちごと水切りヨーグルトのパンケーキ
クリスマスは、はりきってデコレーションにチャレンジ!
見てください! これが不器用母ちゃんの集大成です(笑)。
▲うらごしコーンとにんじんの蒸しパン
手づかみ食べメニューのお気に入りはこの蒸しパン。
息子の場合、焼いたパンケーキだとパサパサしすぎるのが苦手のよう。蒸しパンはレンジで手軽に作れるのでよく取り入れています。
うらごしコーンの蒸しパン|離乳食レシピ(管理栄養士監修)|パルシステムの育児情報サイト〜子育て123〜
大好きが故に秒でなくなるので、小さくちぎって少しずつ。
時短と栄養補助に欠かせない!愛用アイテムをご紹介
わが家の食材調達はネットスーパーがメインで、調味料や魚、たまごなどはパルシステムを活用しています。
パルシステムは、離乳食や幼児食作りをサポートしてくれるアイテムが豊富なので、気になるものは買うようにしています。
下処理や加熱済みの野菜は、パパっと作りたいときや、ちょっと野菜が足りないと感じるときにちょい足しできて本当に重宝します。
▲時に私の小腹を満たしてくれることも(小声)。かぼちゃもさつまいもも甘くておいしいんです!
写真にある「バランスキューブ」もお気に入り。ペースト状なので、たんぱく質を足してサンドイッチの具にしたり。素材のうま味だけで、味付けしたかのような味わいが感じられます。
これらのアイテムを上手に取り入れることで、手作り離乳食のハードルがぐっと下がるので、離乳食は手作りしたいと考えているママさんにはうってつけだと思います。
離乳食は子どもとのかけがえのないコミュニケーション
拙いわが家の離乳食体験記、いかがでしたでしょうか。
どのご家庭でも、離乳食を通し様々な悩みを抱えていることと思います。でも、それも過ぎてしまえばほんの一瞬の出来事。スプーンで食べさせてあげないと食べられなかったのに、いつの間にか手でつかんで自分で食べ、食べさせようならばイヤだと抵抗するときがあっという間に来てしまいます。
悩んでいたことはきっとその先ずっと、あたたかい思い出となるはず。しんどいときもあるけれど、今しかない日々を大切にしたいですね。(自分に言い聞かせている。)
この経験が、これから離乳食を始めるママや、絶賛お悩み中のママに少しでも寄り添えたらうれしく思います。