日本を明るくするカップ麺のアレンジレシピ 第1回 年越しそばはカップ麺にちょい足し! 簡単にできる激ウマレシピ3選
そばは歯切れがよく、そのため “一年の厄災を断ち切る” という験担ぎで食べられる「年越しそば」。でも、やっと慌ただしい師走を乗り越え、ほっと一息ついた大晦日にそばを本気で茹でるのも面倒だし、もうカップ麺でいっか……という方も少数ではありません。そのカップ麺、ちょっとした一手間でもっと美味しく食べてみませんか?
はじめまして、taka :a(たか)です。この連載では、カップ麺に調味料や食材を “ちょい足し” してみたり、思い切って調理方法を変えてみたり、いつものカップ麺でも普段と違った味が楽しめる、もっと美味しく食べられるアレンジレシピを紹介します。その第1弾として、今回は「年越しそば」に因んだレシピを用意しました。
○カップ麺アレンジレシピ 第1弾 〜年越しそば篇〜
必要なカップ麺は、定番の「どん兵衛」や「緑のたぬき」など、普段から食べ慣れているブランドで大丈夫。また、「天ぷらそば」や「鴨だしそば」など、フレーバーもお好きなものを用意してください。今回のテーマは年越しそばなので、和そば系のカップ麺を使いますが、そばが苦手な方やアレルギーに懸念がある場合は「カップうどん」で応用できます。
○アレンジに必要なもの
今回のアレンジに必要な食材と調味料は――
1.「大根」「なめこ」
2.「長芋」「卵」「青のり」「わさび」
3.「ラー油」「天かす」「刻み海苔」「煎り胡麻」
以上、棚の表情が変わる年末のスーパーでも手に入るものばかり。一部少し下準備は必要ですが、どれも簡単ですよ。
○おろしなめこの天ぷらそば
まずは、トッピング用の「おろしなめこ」を作ります。これに柚子ポンをかけたら日本酒のアテにも食事の箸休めにも嬉しい立派な一品になるので、ちょっと多めに作っておいても損はありません。
作り方は、サッと茹でた「なめこ」と「大根おろし」を和えるだけ(時期的に柚子皮もあればベスト)。あとは通常どおり調理したカップ麺に “ちょい足し” するだけなのですが、侮ることなかれーー
たとえば「どん兵衛」の天ぷらそばを使う場合、地域ごとに味が異なりますが、西日本向けでも東日本向けでも「鴨だしそば」でも「緑のたぬき天そば」でも問題ありません。なめこの旨味とヌメりが添付調味料では出せないコクをプラスしてくれるだけでなく、それと対比を描くような大根おろしの舌触りが絶妙で、サッパリと食べることができます。
大根おろしの酵素は熱で半減してしまいますが、ちょっと多めに作っておけば熱を加えないまま箸休めに摘むこともできますし、整腸作用やダイエット効果の見込める食物繊維も豊富。
また、なめこのヌメりには胃粘膜の保護や腸内環境の改善、血糖値の急上昇を抑える効果など、さらに風邪や生活習慣病・二日酔いの予防にも期待できるので、まさに年末にオススメのアレンジです。
○とろたま月見そば
暴飲暴食はよくないけど年末くらい羽目を外したい――そんなタイミングと重なる年越しそばだからこそ、優しいアレンジ第2弾。こちらも通常どおり調理したカップ麺に、すりおろした「とろろ」と「卵黄」をプラス。あとは、お好みで「青のり」を足したら出来上がり。
大根おろしと同じく長芋の酵素も熱に弱いため、100%その効能を得ることはできませんが、とろろにコーティングされた麺の喉越しは尋常じゃありません。とろろを足すことで血糖値の上昇も緩やかになりますし、エネルギー代謝や疲労回復を助けるビタミンB群や必須アミノ酸が豊富な卵黄の栄養も見逃せないポイント。
もちろん栄養面の効能を抜きにしても単純にカップ麺との相性がよく、さらにオススメしたいのが「わさび」ちょい足し。とろろと卵黄でマイルドなつゆに日本わさび特有の清涼感がスッ……と広がって、ひとあじ違った大人の魅力を演出(※チューブなら本わさび入り推奨)。
天ぷらは好みに合わせて先入れでも後入れでも問題ありませんが、あえて粉々に砕いてから仕上げにトッピングすると天ぷらのコクが万遍なく行き渡り、加えてランダムなサクふわ食感が楽しいですよ。
○新定番のラー油そば
年越しそばもワイルドに食べたいんだぁーー!!という方は、すっかりカップ麺業界でも市民権を得た話題の組み合わせ「ラー油×そば」で決まり。ラー油入りそばは甘辛い蕎麦つゆと相性がいいので、どのカップ麺にしようか迷った時は、定番の「どん兵衛 鴨だしそば」や「マルちゃん おそば屋さんの鴨だしそば」、珍しい “ノンフライそば” の「凄麺 鴨だしそば」もオススメ。
鴨脂の芳ばしさとベクトルの違う「ラー油」の芳ばしさには相乗効果があり、ピリッとした唐辛子と対比を描く鴨出汁つゆの甘味は中毒性の高い組み合わせ。その芳ばしさを加速させる「煎り胡麻」と味のレンジを広げてくれる「刻み海苔」のアクセント、さらに「天かす」の膨よかなコクが食べ応えにも寄与します。
ただし、あまりラー油を入れ過ぎると鴨の味わいが吹っ飛ぶので、ちょっと足りないかも? くらい最初は少なめに入れてください(あとは様子を見ながらお好みで)。
早い・安い・うまい! というのもカップ麺の魅力ではあるものの、少し手を加えるだけで思わぬ発見があったり、その手間以上の美味しさが待っていたり、気軽に買えるからこそ無限の潜在能力を秘めている自由な食べ物なので、上記は “ほんの一例” です。今後、さらにカップ麺が楽しくなる提案を続けていけたらと思いますので、ぜひアレンジにも挑戦してみてください。
○筆者プロフィール: taka :a(たか)
“カップ麺は嗜好品” という持論のもと、2014年から始めた専門ブログ「本日の一杯」は月間80万PVを超え、カップ麺の消費量は年間1,000食以上。『マツコの知らない世界』に発案し、大ブームを巻き起こした「蒙古タンメン中本×納豆」など、カップ麺を使ったオリジナルのアレンジにも強い。現在はテレビや書籍など、各種メディアやライブイベントにも協力するプロのカップ麺レビュアーとして活躍中。
Twitter:taka :a @カップ麺評論家
はじめまして、taka :a(たか)です。この連載では、カップ麺に調味料や食材を “ちょい足し” してみたり、思い切って調理方法を変えてみたり、いつものカップ麺でも普段と違った味が楽しめる、もっと美味しく食べられるアレンジレシピを紹介します。その第1弾として、今回は「年越しそば」に因んだレシピを用意しました。
必要なカップ麺は、定番の「どん兵衛」や「緑のたぬき」など、普段から食べ慣れているブランドで大丈夫。また、「天ぷらそば」や「鴨だしそば」など、フレーバーもお好きなものを用意してください。今回のテーマは年越しそばなので、和そば系のカップ麺を使いますが、そばが苦手な方やアレルギーに懸念がある場合は「カップうどん」で応用できます。
○アレンジに必要なもの
今回のアレンジに必要な食材と調味料は――
1.「大根」「なめこ」
2.「長芋」「卵」「青のり」「わさび」
3.「ラー油」「天かす」「刻み海苔」「煎り胡麻」
以上、棚の表情が変わる年末のスーパーでも手に入るものばかり。一部少し下準備は必要ですが、どれも簡単ですよ。
○おろしなめこの天ぷらそば
まずは、トッピング用の「おろしなめこ」を作ります。これに柚子ポンをかけたら日本酒のアテにも食事の箸休めにも嬉しい立派な一品になるので、ちょっと多めに作っておいても損はありません。
作り方は、サッと茹でた「なめこ」と「大根おろし」を和えるだけ(時期的に柚子皮もあればベスト)。あとは通常どおり調理したカップ麺に “ちょい足し” するだけなのですが、侮ることなかれーー
たとえば「どん兵衛」の天ぷらそばを使う場合、地域ごとに味が異なりますが、西日本向けでも東日本向けでも「鴨だしそば」でも「緑のたぬき天そば」でも問題ありません。なめこの旨味とヌメりが添付調味料では出せないコクをプラスしてくれるだけでなく、それと対比を描くような大根おろしの舌触りが絶妙で、サッパリと食べることができます。
大根おろしの酵素は熱で半減してしまいますが、ちょっと多めに作っておけば熱を加えないまま箸休めに摘むこともできますし、整腸作用やダイエット効果の見込める食物繊維も豊富。
また、なめこのヌメりには胃粘膜の保護や腸内環境の改善、血糖値の急上昇を抑える効果など、さらに風邪や生活習慣病・二日酔いの予防にも期待できるので、まさに年末にオススメのアレンジです。
○とろたま月見そば
暴飲暴食はよくないけど年末くらい羽目を外したい――そんなタイミングと重なる年越しそばだからこそ、優しいアレンジ第2弾。こちらも通常どおり調理したカップ麺に、すりおろした「とろろ」と「卵黄」をプラス。あとは、お好みで「青のり」を足したら出来上がり。
大根おろしと同じく長芋の酵素も熱に弱いため、100%その効能を得ることはできませんが、とろろにコーティングされた麺の喉越しは尋常じゃありません。とろろを足すことで血糖値の上昇も緩やかになりますし、エネルギー代謝や疲労回復を助けるビタミンB群や必須アミノ酸が豊富な卵黄の栄養も見逃せないポイント。
もちろん栄養面の効能を抜きにしても単純にカップ麺との相性がよく、さらにオススメしたいのが「わさび」ちょい足し。とろろと卵黄でマイルドなつゆに日本わさび特有の清涼感がスッ……と広がって、ひとあじ違った大人の魅力を演出(※チューブなら本わさび入り推奨)。
天ぷらは好みに合わせて先入れでも後入れでも問題ありませんが、あえて粉々に砕いてから仕上げにトッピングすると天ぷらのコクが万遍なく行き渡り、加えてランダムなサクふわ食感が楽しいですよ。
○新定番のラー油そば
年越しそばもワイルドに食べたいんだぁーー!!という方は、すっかりカップ麺業界でも市民権を得た話題の組み合わせ「ラー油×そば」で決まり。ラー油入りそばは甘辛い蕎麦つゆと相性がいいので、どのカップ麺にしようか迷った時は、定番の「どん兵衛 鴨だしそば」や「マルちゃん おそば屋さんの鴨だしそば」、珍しい “ノンフライそば” の「凄麺 鴨だしそば」もオススメ。
鴨脂の芳ばしさとベクトルの違う「ラー油」の芳ばしさには相乗効果があり、ピリッとした唐辛子と対比を描く鴨出汁つゆの甘味は中毒性の高い組み合わせ。その芳ばしさを加速させる「煎り胡麻」と味のレンジを広げてくれる「刻み海苔」のアクセント、さらに「天かす」の膨よかなコクが食べ応えにも寄与します。
ただし、あまりラー油を入れ過ぎると鴨の味わいが吹っ飛ぶので、ちょっと足りないかも? くらい最初は少なめに入れてください(あとは様子を見ながらお好みで)。
早い・安い・うまい! というのもカップ麺の魅力ではあるものの、少し手を加えるだけで思わぬ発見があったり、その手間以上の美味しさが待っていたり、気軽に買えるからこそ無限の潜在能力を秘めている自由な食べ物なので、上記は “ほんの一例” です。今後、さらにカップ麺が楽しくなる提案を続けていけたらと思いますので、ぜひアレンジにも挑戦してみてください。
○筆者プロフィール: taka :a(たか)
“カップ麺は嗜好品” という持論のもと、2014年から始めた専門ブログ「本日の一杯」は月間80万PVを超え、カップ麺の消費量は年間1,000食以上。『マツコの知らない世界』に発案し、大ブームを巻き起こした「蒙古タンメン中本×納豆」など、カップ麺を使ったオリジナルのアレンジにも強い。現在はテレビや書籍など、各種メディアやライブイベントにも協力するプロのカップ麺レビュアーとして活躍中。
Twitter:taka :a @カップ麺評論家