攻めたトークで会場を盛り上げた岡村隆史

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 お笑い芸人の岡村隆史が22日、都内にて、堤真一とダブル主演を務める映画『決算!忠臣蔵』(公開中)の初日舞台あいさつに出席。厳冬期に撮影された映画がようやく公開を迎えたことに「無事“撮り直すことなく”今日を迎えることができました」と発言し、客席を笑わせた。舞台あいさつには、岡村、堤のほか、濱田岳、横山裕、石原さとみ、橋本良亮(A.B.C-Z)、寺脇康文、中村義洋監督も登壇した。

 本作は、大石内蔵助が残した決算書を基に綴った山本博文の著書「『忠臣蔵』の決算書」を実写映画化。お金をテーマに新しい解釈の忠臣蔵の世界を描く。岡村は討ち入りの予算をねん出するために奔走する勘定方・矢頭長助を演じている。

 「ムービースターの岡村隆史です」と爽やかにあいさつした岡村は、「無事撮り直すことなく公開にこぎつけて……」と女優の沢尻エリカ容疑者が出演予定だったものの、麻薬取締法違反の容疑で逮捕された件で、代役を立てて撮り直しすることが発表されたNHK大河ドラマ「麒麟がくる」を連想させるような発言で客席を沸かす。司会者から「攻めますね〜」と突っ込まれると「いまタイムリーかなと思って」とつぶやいた。

 さらに岡村は際どいトークで会場を盛り上げる。この日は、作品のタイトルにちなんで「今年中に決算したいこと」というお題が出されると、吉本興業所属の岡村は「契約問題ですね」とズバリ。続けて「エージェント契約なのか、専属契約なのか、はたまたいままで通りなのか。先日チーフマネージャーからペンを渡されて『書いてください』と言われたのですが、保留しました」と発言。
 
 堤や横山から「今年中にするんですか?」と問われると、岡村は「エージェント契約した加藤浩次がどれだけ得をしたのか、はたまた損をしたのかわかっていないので、ずれ込むかもしれませんね」とぶっちゃけトークを展開。石原は岡村の発言に「うち(ホリプロ)は給料制なんですよね」とつぶやき、岡村が「歩合制がいいの? 歩合制にすると送り迎えの車がなかったりするみたいよ」と生々しい話も飛び出した。同じお題で横山は「僕はもう決算しました。グループもそうですが、心機一転頑張っています」と発言し、大きな拍手を受けていた。

 また、この日は興行収入255億円をたたき出したディズニー・アニメーション『アナと雪の女王』の続編『アナと雪の女王2』の公開日でもある。中村監督は「興行が決算ですね」と語ると「僕は毎回ディズニーの大作と公開が被るんです」とぼやき節。確かに中村監督の前作『忍びの国』と『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』は同日公開だった。しかし中村監督は気をとり直し「劇場を見渡すと若い方が結構いらっしゃいます。この作品も家族で観られる映画なので、若い方はご両親を、親御さんはお子さんを誘って劇場へお越しください」と呼びかけると、岡村も「アナなんとかはあとでもいいんじゃないですかね。いま混んでいるだろうし……」と援護射撃していた。(磯部正和)