「このシルエット、どこかで見たことある」

47都道府県を一つ一つ見ていれば、そう思うこともあるかもしれない。ツイッターユーザーの櫛谷久紗(@n74148970)さんもそれに気づいた一人だ。

櫛谷さんが目を付けたのは――「群馬県」と「フランス」だ。


目を細めて見ると、ほぼ同じだ(画像は櫛谷久紗@n74148970さん提供)

かたや「グンマー」などといじられるがちな群馬と、おしゃれなイメージの強いフランス。イメージが重ならないどころか形も似てたっけ...?というレベルだが、櫛谷さんはフランスを左右反転させ横方向に10%縮小、時計回りに45度回転させ横方向に10%縮小することで、「鶴舞う形の群馬県」に近づけた。

半ば強引な力技だが、確かに似ている。これを見たほかのユーザーからは、

「え、群馬ってフランスじゃん」
「群馬は鶴舞う形だけどフランスはムササビ舞う形に見えるね」
「群馬はグンマー帝国改めフランスで()」

といった声が寄せられている。

そもそもなぜ、フランスをいじってまで群馬に似せようと思ったのか。Jタウンネットは投稿者の櫛谷さんに話を聞いた。

そのままの形はそんなに似ていない

櫛谷さんが群馬とフランスが似ていると思い始めたのは、10年ほど前の小学校高学年の時。

「なんとなく群馬とフランスが似ているような気はしていました。しかし当時は左右反転させるという発想がなく、なんとなくモヤモヤしていたのは覚えています」

と当時を振り返る。


そのままだとそんなに似ていない(C)Google

反転などを思いつくきっかけとなったのは、東大クイズ王・伊沢拓司さんらによるYouTubeチャンネル「QuizKnock」の動画「東大生でも四国がオーストラリアになっていたら気づかない説」だそう。

結果として伊沢さんは違いに気づいたというが、櫛谷さんは四国とオーストラリアよりも、群馬とフランスの方が似ていると感じたという。そこでフランスを左右反転、回転させることで、群馬と概形が一致することに気がついたという。

群馬とフランスに対する異常な執念を見せた櫛谷さんだが、本人は「長野生まれ埼玉育ち千葉在住」。群馬にゆかりがあるわけではないようだ。

ちなみに群馬県は人口約199万人、面積6362平方キロメートル(「平成30年度群馬県市町村要覧」より)、フランスは人口約6699万人、面積54万4000平方キロメートル(外務省公式サイトより)と、当然ながら規模は大きく異なる。


ガトーラスク「グーテ・デ・ロワ」(画像は公式サイトより)

しかしツイッターでも指摘する声があがっていたが、群馬県高崎市には焼き菓子を販売する「ガトーフェスタハラダ」の本社があるという。接点と呼べるかどうか怪しい所ではあるが、群馬名物のラスクに舌鼓を打ちながら、フランスに思いを馳せてみるのもいいかもしれない。