スズキ、ホンダ、ヤマハの創業の地である静岡県浜松市。ツイッターでは2019年5月中旬ごろから、この町のある神社がライダーを応援している「二輪サポート神社」だとして注目を集めている。


バイク用のお守り(大歳神社提供)

それは大歳(おおとし)神社だ。この神社では二輪用のお守りを販売したり、ライダーに無料でコーヒーを配ったりしている。

地元でもそんなに有名ではないという神社の取り組み。なぜこんなにライダーに優しいのか、Jタウンネットは2019年5月24日、大歳神社に取材した。

「道楽守」で道中楽しく・安全に


大歳神社(大歳神社提供)

ライダーへのサポートを提案したのは、権禰宜(ごんねぎ)の石津紀祥さんだ。石津さん自身、ツーリングによく出かけるといい、その際に「意外と浜松ってオートバイの受け入れ先少ないよね」という話を聞いたという。

そこで今年のゴールデンウイークから始めたのが、お守りの販売とコーヒーの無償提供だ。ハンドルに巻きつけるタイプのお守りは当初の用意が少なかったこともあり、現在は在庫切れの状態。近日、再販が開始される予定。カラーは赤、青、黒、ライムグリーン、迷彩の5種があり、各1000円だ。


これからもライダーをサポート(大歳神社提供)

石津さんによれば、このお守りは「道楽守」で、ツーリングの道中・趣味を楽しむという意味が込められている。大歳神社の取り組みはライダーの中で広まり始めているようで、休日になると一日100人ほどのライダーが参拝に来るという。

参拝客は東海3県が多いが、大阪、京都、富山、横浜などからも参拝に訪れる人がいる。石津さんはライダーが参拝に訪れることで「交通安全をより意識するようになるのでは」と話している。

お守りの販売とコーヒーの提供は今後も続ける。石津さんは「『二輪車の方 サポート神社』としてやっていければ」と話している。