世の中にあまたあるご近所トラブル。その中でも、とくにややこしいのが「町内会」をめぐるゴタゴタだろう。

同じ地域に住む人間の集まりだからこそ、トラブルは尾を引く。引っ越した先で、理不尽とも思える町内会のルールを押し付けられても、なかなか断り辛い。どんな「仕返し」をされるか分からないからだ。

このコラムでは、日本各地の読者から寄せられた「町内会トラブル」の体験談を紹介していきたい。

第1回は、石川県に住むXさん(30代男性、自営業)の体験談。彼が住む場所では、土地の伝統や風習をとても大事にしているそう。それだけに、地元の祭りを欠席することはいわば「タブー」だそうで...。

「拒めば村八分に」

私の住んでいる地域では、田舎ならではの風習というか伝統というかを非常に大事にしており、なかでも年に一度の秋のお祭りにかける想いは大変熱いものがあります。

その秋の祭りというのがなかなか特殊で、田舎の限界集落なくせに、週末とか祝日で行わず、絶対に九月の某日と決まっています。年によっては週のど真ん中の水曜なことも。休みに重なることはほとんどありません。

地域の祭りが苦痛イベントに...

仕事をしている身としては、仕事の休みをとってまで祭りに参加しなければならないというのがかなり苦痛で、でも参加を拒めば村八分みたいな扱いを受けてしまうので、是が非でも参加せざるを得ない感じになっています。

それでもどうしてもという理由があり参加できないとなると、「出不足料」と呼ばれる金額を町内会に納めなければならないルールが適用され、その出不足料というのがまた法外な金額で、祭りに出ないだけで1万円も納めなければならないのです。

地域に住んでいる身でさすがにその支払いは拒めず、まぁ拒めば村八分になるので払いますが、本当にそこらの取り立てよりも強制力があって、非常に厄介です。

田舎ほどこういう伝統を重んじる地域性が強いことはよくある話ですが、自分がその状況下にいる身としてはなかなか納得できない部分もあります。

田舎の町内会は、いったんのけ者にされればかなりのひどい扱いを受けるので、従うしかないのです。他の田舎地域の町内会もこのような感じなのかわからないですが、同じような境遇のかたは私の他にもいるでしょうね。

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(※なお本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談の一部を改変している場合があります。あらかじめご了承ください)