「HANAO SHOES(鼻緒シューズ)」がいま話題となっている。


一番人気の「GOJO」ブラックの鼻緒がついたスニーカー

スニーカーに、草履や下駄の「鼻緒」が付いたユニークな形状。和洋折衷というよりも、まったく新しいジャンルを切り開きつつある、斬新なデザインだ。この「HANAO SHOES」が生まれたのは、古都・京都。さすがと言うべきか、やはりと言うべきか......古き伝統の街から芽生えた新たなジャンルの萌芽だ。

「HANAO SHOES」とはいったいどんなものか? Jタウンネット編集部は話を聞いてみた。

「履いてみると意外と自然」


履きやすい、動きやすい!

「HANAO SHOES」を開発した、CHIMASKI(チマスキ)社「Whole Love Kyoto」事業部の加藤 咲さんが答えてくれた。

――「HANAO SHOES」の企画意図について教えてください。

「最初は、芸妓・舞妓さんによる舞踊公演『都をどり』の空間演出としてエントランスのウィンドウに飾ったことがきっかけでした。日本の伝統をイノベーションした演出です。販売する予定はなかったのですが、都をどり中、多くの方にお問い合わせいただいてブランドを立ち上げ、販売することになりました」

――「HANAO SHOES」開発で苦心された点は?

「メイドインジャパンにこだわることです。日本製のスニーカーを作ることができる企業がとても少なかったので一緒に作っていただける相手を探すことが最もたいへんなことでした。また鼻緒の職人がご高齢であるため、たくさんの注文が受けられないこともたいへんなことです」


和装なのか、洋装なのか、どちらでもOKなのか?

――「HANAO SHOES」の人気アイテムは?

「赤い椿と緑の葉っぱが施されたGOJOという鼻緒がすげられたHANAO SHOESが最も人気です。鼻緒には、柄や鼻緒の生地によって京都の通り名がついています。全て職人のインスピレーションで通り名をつけています」

――商品化後、あっというまに完売したそうですが、お客様の反響・具体的なコメントは?

「履いてくださった方々には、見た目の強い印象が履いてみると意外と自然なので、しっくりこられていて他にはないアイテムとして感激していただけています。若い人たちからは、HANAO SHOESをきっかけとして伝統工芸の鼻緒に興味を持っていただけています。

また、普段から和装(着物)を着られる方々や、ご年配の方からも着物で遠出するときや運転するときに便利といった意見もあり、足を悪くされて(装具をつけたりされている方で)もう草履が履けないため、着物を着ることを諦めていた、といった方からもHANAO SHOESを履いて、また着物が着られると喜ばれたりもしています」


再発見、再認識が尽きない

――ロンドンやミラノなどヨーロッパでの反応はいかがでしたか?

 

「ティファニーの広告や、映画『マレフィセント』の女優で知られるエル・ファニングさんが、インスタグラム上でHANAO SHOESをゲットした模様を投稿されました。欧州にとどまらず、香港でもテレビ取材や雑誌掲載があり、海外からスタジオに直接訪れる方が多いです」


思いきりオシャレ NISHIKIKOJI ゴールド

――和装愛好家だけでなく、洋風な履きこなしも注目されそうですね?

「今の日常生活にむけて提案しているので、和装よりも、洋服に合わせてファッションとして楽しむ方の方が多いです。でも、普段からお着物を着る方にはモダンなお洒落として履いていただけています」

「HANAO SHOES」は、通販ページから購入できる。