ボールペンやマジックペンで誤字を書いてしまった―― そんなときに役立つのが修正液。いざという時の強い味方だ。


carin(@carin0_0)さんの投稿より

そんな修正液をなんと25年も使い続けているというツイッターユーザーの投稿が話題になっている。24歳の筆者より先輩な修正液―― なぜ、これだけ長持ちするのか。販売元のぺんてるに取材すると、意外な事実がわかった。

奇跡の修正液?

ツイッターで話題になったのは、2019年1月27日にcarin(@carin0_0)さんが投稿した以下のつぶやきだ。

四半世紀といえば、文具の物持ちの良さにおいてはトップクラスなはず。さらに驚いたことに、この投稿のリプライ(返信)欄には、

「40代のオカンが大学の頃から使ってるやつです」

など似たような報告が。

ふと、自宅にある同じぺんてるのペン修正液を思い出す。もしかするとあの修正液は筆者より長生きするのかもしれない。Jタウンネット編集部は31日、書面を通じてぺんてるの担当者に取材を行った。

まず、修正液が25年使えるのがどれだけ凄いことなのか。

「例えば、インキを長持ちさせるために、密閉性の高いナイロン製の容器を採用しています。
ですが、25年という長い間使用することができたのは、お客様がペン修正液にとって適切な環境下で保管して下さり、使用方法をよく守り、大切に扱っていただいたからこそだと思います」

担当者は「ペン修正液を長くご使用いただくためには」と、その詳しい条件についても教えてくれた。

「・ご使用前には、本体をよく振る(かくはんを定期的に)
 ・温度差のないところで保管する
 ・使用後はキャップをしっかり閉める 等々」

また、25年使えた要因については、

「ツイッターで弊社のペン修正液を紹介して下さったお客様が、上記のことを知ってか知らずかはわかりませんが、実践して下さっていたのではないでしょうか」

と考察している。

条件そのものは簡単なようだが、守り続けるとなると案外難しいもの。それだけ大切に使われてきたということだろう。

25年の重みを感じたところで、ある疑問が浮かぶ。そもそもペン修正液に寿命はあるのか。

「使用される環境によって異なる為、使用年数というものは特に決まっておりません」

先の条件を持っていればより長く使えるということなのか。であれば、今すぐにでも実践せねば。

これに関連して、推奨している買い替えのタイミングについても聞いた。

「ご購入後、おおよそ1〜2年を目安に使い切っていただくことを推奨しております」

この回答には少し驚いた。修正液を1〜2年で使い切る経験がないため、早いのではと思ってしまった。

最後に長年使っているユーザーにコメントを求めた。

「25年もの長い間、弊社のペン修正液をご愛顧いただき、本当にありがとうございます。
メーカーの人間として、嬉しい限りです。これからも多くの方々に長くご愛用いただけるような製品を生み出していきたいと思います」

担当者から「修正液のお役立ち情報が載っています」と日本筆記具工業会のウェブサイトも紹介された。中には一般的な文具の使い方やQ&Aなどが掲載されている。

長くものを使うにはルールを守って正しく使う。シンプルながら筆者のような野蛮人にはかなり高度。修正液に関わらず様々な「モノ」との向き合い方を考えさせられた。