写真:読売新聞/AFLO

 7月24日、文部科学省の前科学技術・学術政策局長の佐野太容疑者(59)が受託収賄罪で起訴された。

 文科省の私大支援事業の対象校に選ばれるよう、東京医科大学に便宜を図った見返りに、同大に自分の息子を “裏口入学” させてもらった容疑だ。

 報道によると、大学側が1次試験の結果に10点加点したことで、補欠枠から正規の合格枠まで点数が引き上げられたという。

「収賄は金銭でなくても、有益な見返りがあれば成立する。すでに地検特捜部は、裏口入学の証拠を同大から提供されている可能性は高い」(元検事の落合洋司弁護士)

 我が子かわいさにしても、許される行為ではない。

 佐野容疑者は、早大大学院の理工学研究科を修了後、1985年に科学技術庁に入庁。米国スタンフォード大に留学後、イギリスの日本大使館で1等書記官を務めるなど、その優秀さは有名だった。

 科学技術庁と文科省が再編された後、宇宙開発担当になるのだが、このときの発言が発掘されて話題となっている。

 2010年5月9日放送された『がっちりマンデー!!』(TBS系)は、「文部科学省の秘密を徹底解剖!」と題し、省内のいたるところをカメラが撮影して回った。このとき、宇宙開発利用課長としてインタビューに応じたのが佐野容疑者だ。

 スタッフから「UFOに遭遇したことはないんですか?」と聞かれ、佐野容疑者は「こういう公式の場で言っていいかわかりませんが、私はUFOを見たんです。友達3人と夜中2時ごろ、このへんをウロウロしていたときに。私だけじゃなくて何人もですね、パパパパっと」と答えている。

 さらにスタッフから「空を駆けめぐっていたんですか?」と突っ込まれると、「はい、私自身は信じています」と明言したのだ。

 将来は文科省トップである事務次官も嘱望された佐野容疑者だが、UFOの存在を信じていたとは驚きだ。