CBS MarketWatchによると、米石油精製大手バレロ・エナジーは10月31日、2005年第3四半期(7−9月)決算を発表した。それによると、最終利益は前年同期比2倍の8億6200万ドル(約1000億円)となった。大型ハリケーン「カトリーナ」と「リタ」の直撃で石油精製能力が低下した結果、精製マージンが押し上げられたのが増益要因。

　　7−9月期では、9月1日に完了した同業プレムコアの買収に伴う税支出6億2100万ドル(約720億円)を計上した。この一時的項目を計上する前の営業利益は13億ドル(約1510億円)、1株当たり4.37ドルとなり、アナリスト予想の同4.23ドルを上回った。

　　同社はまた、創業者で会長兼CEO(最高経営責任者)を務めるビル・グリーヒー氏が、今年末でCEOを退任し、ビル・クレスCOO(最高執行責任者)が来年1月1日付でCEOに就任すると発表した。グリーヒー氏は会長職にはとどまるとしている。31日のバレロの株価は前週末比5.74ドル(5.77％)高の105.24ドルに上伸したものの、その後の時間外取引では、同日終値比0.54ドル(0.51％)安の104.70ドルと反落して推移した。 【了】