思い通りにいかずお疲れ?の横峯

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◇マスターズGCレディース◇初日◇曇り,19.2℃,南南西2.0m◇ギャラリー数3,573名◇マスターズゴルフ倶楽部(6,494ヤード=パー72)◇出場選手数108名(アマ4名含む)

宮里は1オーバー24位タイ

 ポーラ・クリーマー(19=アメリカ)に軽井沢でのリベンジを果たしたい宮里藍(20=サントリー)だったが、この日はゴルフが噛み合わなかった。1番のティーショットが不運にもクリーマーの母に当たってしまい、「全然大丈夫だから気にしないで」と優しい言葉を貰ったが、1打目から宮里の闘争心にかすかな乱れが生じた。直後の2番で惜しいバーディパットを外すと、結局最後まで流れを掴めず、この日は1バーディ2ボギーの73でフィニッシュした。

 「悪くはないんだけど、すごく良くもない。宙ぶらりんでどっちつかずだった」と振り返った宮里。「ゴルフが噛み合ってくれないと挽回できないけど、気持ちの問題だと思うので、明日は自信をもってやりたいです」と、早くも気持ちを明日に向けて、笑顔を見せた。

さくらは5オーバー80位タイ

 ここ最近は2週連続で2位に入るなど好調の横峯さくら(19=サニーヘルス)だが、この日は5番でOBを打つなど、2つのダブルボギーを含む5オーバーと出遅れた。「前半はドライバー(が悪かった)ですね。」と振り返ったが、問題は簡単ではない。

 これまで横峯は落ち際に右に曲がるフェードボールを持ち球としていたが、最近はスイングの変化に伴って球筋がストレート系に変わってきている。今大会でキャディを務める坂詰和久氏もその点を指摘するのだが、横峯本人はその変化を完全に飲み込めてはいない。「所々で真っ直ぐ行ったけど、まだ自分のものになっていない」と半信半疑で打つために、ショットが安定しない状態に陥っている。

 「出来ればフェードがいいんだけど…」とこれまでの持ち球への未練も覗かせた横峯だが、ホールアウト後の練習場では、綺麗なドローボールを打ち続け、”少し納得”の表情を見せた。「手首の使い方が変わってフェードが出なくなったけど、50ヤードのアプローチは格段に上手くなった」という坂詰氏と、これまでのイメージとのギャップに苦しむ横峯。大会中にこの課題を乗り越えてどう成績に結びつけるのか、2人の挑戦は明日へと続いている。


金田久美子

横峯さくら

古閑美保

北田瑠衣

大山志保

宮里藍