現役高校生チーム、アメリカのロボット大会に挑む!目指すは予選突破
![インディゴニンジャズのメンバー。(左から)李為達さん、高橋拓也さん、五十嵐幸輝さん、上原聡史さん](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/8/2/82951_1639_129bde81_01ba2241-m.jpg)
やる気重視
米国の高校生ロボット大会「ファースト・ロボティクス・コンペティション(FRC)」は92年から毎年開催されている。高校生主体で何でも行う大会で、競技の内容が毎年変わることもユニークな点だ。17年の大会は約3000チーム、7万5000人が参加した。燃料やギアを集め、飛行機に登るといったルールだった。
役割分担制
ノウハウは、残留メンバーに加えて卒業した生徒の一部がメンターとして支えて引き継ぐ。資金調達は全くのゼロからではなくなり、かなり楽になったという。数多い業務は分担制で負担を低減する。ロボット製作での分担だけでなく、スポンサー集め、会計、広報、通訳などさまざまだ。上原聡史さん(開成高1年)は通訳のためチーム入りした。ロボット技術ではなく、膨大な英語の資料を読み解いたり現地でのコミュニケーションを円滑にしたりでチームを支える。
楽しみながら
ロボット製作はこれからが本番だ。ルールなどの詳細が明らかになるのが来年1月。ロボットの製作はユカイ工学(東京都新宿区)のラボを使う。だが、全員が集まる機会は少ない。もう一人の広報担当の高橋拓也さんは開成物理部長(1年)もしながらのチーム参加。だが苦労は見せず「前回の予選ではトラブルで悔しい思いをした。楽しみつつ成果を出したい」と意欲を示す。前回のハワイ予選では37チーム中28位。今回は次に進む可能性が残る18位以内を目指す。
資金面では、参加費や制作費、渡航費などで約200万円が必要だ。スポンサーになるとロボットやチームのTシャツに企業ロゴなどの広告を載せられるという。
(文=石橋弘彰)