なにかをひらめいた瞬間に、必ずしも周囲に紙とペンがあるとは限りません。即座にメモできず、これまで何度「あれ、いいアイデアだったのに〜!」と嘆いたことでしょう。

 

紙とペンより持ち歩きやすいアイテムがあれば、そんな後悔はなくなります。いま、パッと音声でメモをとれる「Senstone」というツールが、「せっかくのアイデアを忘れずに済むうえにコミュニケーションも変わる」と英語圏で話題になっているのです。

 

スマホがいらない音声テキスト化ツール「Senstone」

クラウドファンディングサイト「Indiegogo」で目標金額を大幅にこえる3700万円相当を獲得している「Senstone」はペンダントやブレスレット、クリップで着用できるウェアラブル。

 

 

「Senstone」は2回タップすると録音を開始してくれ、しかも文章に書き起こしてアプリで保存してくれます。

 

とにかく、頭に浮かんだものをその瞬間に話すだけでどんどんテキストにしてくれるのです。内容は備忘録、クリエイティブなアイデア、プレゼン文章など、なんでもOK。

 

たとえば、「企画書の進捗状況を部長に報告する」「今度の小説は舞台が屋上プール」「弊社の新商品は◯◯に優れており……」などの独り言がアプリで文章になった状態で確認可能!

 

これはかなり画期的ですよね。しかも、日本語にも対応しています。

 

 

「Indiegogo」の説明ページによると、私達は1日に150回もスマホをチェックしているそうです。どうしても必要なメモや情報がスマホに集中しているので、ついつい時間があればチェックしてしまうんですよね。

 

 

しかし、この「Senstone」があればチェック回数も大幅に減らせます。「あ、あれ検索しよう」「あ、あの映画っていつまでだっけ」といったカジュアルな疑問を複数ためられるので、非常に効率的です。

 

 

記録した文章はタグ付けもできます。希望があれば、場所情報もつけて保存することも可能。スマホを持っていなくてもガジェット単独でも使えるため、デジタルを忘れたい場所でもアイデアを簡単にメモすることもできます。

 

データは、あとでインターネットにつながるところに行くとクラウド上に自動保存。さらに、アプリを通じてメッセージとして送る機能付き。仕事場のコミュニケーションツールとしても使えますね。

 

 

周囲の雑音と音声を区別する性能も高く、雑踏の中で話してもちゃんと書き取ってくれます。自転車やランニング途中、運転中などスマホを取り出したくない時にもアイデアを逃しません。

 

海外での評価はかなり高く、数々のメディアで「最も小さく、かつ最も役に立ちそうなウェアラブルのひとつ」「スタートレックのコミュニケーション・バッジをAIテキスト起こしアシスタントに」「21世紀のノートとりデバイス」と絶賛されています。

 

そんな「Senstone」はひとつ1万2000円ほど。ここまで万能でこのお値段は安いですよね。

 

テキスト化だけでなく翻訳もしてくれる「Titan Note」

同じく「Indiegogo」でノートとりの注目を集めているのが、「Titan Note」です。

 

 

ひとつ8900円ほどでプレオーダー予約が可能なこのプロダクトは、録音と同時にテキストの書き起こしをしてくれます。

 

上述の「Senstone」が個人用だったのに対し、「Titan Note」は複数の話者の声を区別し、要約を自動で作ってくれ、必要であれば別言語に翻訳もして保存してくれるのです! これでミーティングの議事録や大学の講義ノートがぐっと楽になりますね。

 

 

現在は英語での書き取りのみとのこと。翻訳してくれる言語はスペイン語、ドイツ語、フランス語、ポルトガル語、イタリア語、オランダ語、スウェーデン語、デンマーク語、ノルウェー語とのことです。

 

海外オフィスとのミーティングが多い方や、留学中で教授の英語の速さについていけない方、海外赴任中で仕事が英語中心の方にはありがたいデバイスではないでしょうか。

 

 

この「Titan Note」は、目標金額の2700%である約1億円の資金を獲得しています。世界中で英語のミーティング書き起こし需要があることがよくわかりますね。

 

 

Twitter上でも「これは色々な利用法があって素晴らしい。発言を聞き落としてしまう人にもいい」「ほしい!」「これでミーティングで聞き落としたり内容を忘れることがなくなる!」と興奮の声が数多くあがっています。

 

こういった便利な音声テキスト化ツールがあれば、もう手書きでメモしなくなりますね。近い将来、紙とペンにアイデアをまとめる習慣そのものが時代遅れになっていくのかもしれません。